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09月11日-04号

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  1. 中野市議会 2019-09-11
    09月11日-04号


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    令和 1年  9月 定例会          令和元年9月11日(水) 午前10時開議---------------------------------------◯議事日程(第4号) 1 市政一般質問---------------------------------------◯本日の会議に付した事件………議事日程に同じ---------------------------------------◯出席議員次のとおり(20名)     1番  松樹純子君     2番  宮島包義君     3番  中村秀人君     4番  中村明文君     5番  塚田一夫君     6番  宇塚千晶君     7番  青木正道君     8番  保科政次君     9番  芦澤孝幸君    10番  小林忠一君    11番  松野繁男君    12番  永沢清生君    13番  清水正男君    14番  阿部光則君    15番  原澤年秋君    16番  高野良之君    17番  芋川吉孝君    18番  町田博文君    19番  湯本隆英君    20番  高木尚史君---------------------------------------◯職務のため議場に出席した議会事務局職員の職氏名次のとおり  議会事務局長  柴本 豊  〃 次長    田中 勇  書記      中山 猛  〃       池田 亮---------------------------------------◯説明のため議場に出席した者の職氏名次のとおり  市長                  池田 茂君  副市長                 横田清一君  教育長                 小嶋隆徳君  選挙管理委員長             城本澄男君  農業委員会長              清野信之君  代表監査委員              井本久夫君  総務部長                保科 篤君  健康福祉部長兼福祉事務所長       太田 敦君  子ども部長               月岡篤志君  くらしと文化部長            小橋善行君  経済部長                宮本浩明君  建設水道部長              上野慎一君  消防部長                三井浩一君  会計管理者               小嶋昭一君  教育次長                花岡隆志君  庶務課長                中山貴弘君  政策情報課長              佐野武雄君  財政課長                栗林淳一君  税務課長                竹前辰彦君  市民課長兼市民協働推進室長       久野常志君  農政課長                頓所 勲君  営業推進課長              秋元正幸君  道路河川課長              土屋龍昭君  都市計画課長              金子房幸君  学校教育課長              宮嶋香代子君  農業委員会事務局長           鈴木清美君  庶務課長補佐              丸山賢司君--------------------------------------- (開議)(午前10時00分) (開議に先立ち議会事務局長柴本豊君本日の出席議員数及び説明のため議場に出席した者を報告する。) ○議長(原澤年秋君) ただいま報告のとおり、出席議員数が定足数に達しておりますから、議会は成立いたしました。 これより本日の開議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配布いたしてあります議事日程第4号のとおりでありますから、ご了承願います。--------------------------------------- △発言の訂正 ○議長(原澤年秋君) この際、健康福祉部長から発言の申し出がありますから、これを許します。 健康福祉部長。     (健康福祉部長兼福祉事務所長 太田 敦君登壇) ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(太田敦君) 昨日の阿部議員の市政一般質問における国民健康保険税の低所得者に対する軽減制度に関する答弁におきまして、国民健康保険税の軽減を行った世帯数について、平成29年度3,447世帯と申し上げるところを4,968世帯と、平成30年度3,470世帯と申し上げるところを3,476世帯と、今年度7月1日現在3,467世帯と申し上げるところを4,884世帯と申し上げてしまいました。訂正をお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 以上のとおりでありますから、ご了承願います。 この際、教育長から発言の申し出がありますから、これを許します。 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 昨日の阿部議員の市政一般質問における教職員の働き方に関する答弁におきまして、小中学校教職員の平均超過勤務時間について、月45時間前後と申し上げるべきところを週45時間前後と申し上げてしまいました。訂正をお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 以上のとおりでありますから、ご了承願います。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩をいたします。 (休憩)(午前10時03分)--------------------------------------- (再開)(午前10時04分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △1 市政一般質問 ○議長(原澤年秋君) 日程1 これより昨日に引き続き市政一般質問を行います。 順位8番 中野陣屋前広場の活用について、都市計画道路の整備に対する市のスタンスについて、5番 塚田一夫議員。     (5番 塚田一夫君登壇) ◆5番(塚田一夫君) 5番 塚田一夫でございます。 通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。 まず、1項目めの中野陣屋前広場の活用についてをお伺いします。 平成18年、中野陣屋・県庁記念館前のスーパー跡地を取得し、愛称を中野陣屋前広場として市民のくつろぎの憩いの場、交流スペースとしてのスタートを切り、5年後の平成23年にはステージの設置、広場の鋪装と芝生の整備、そして水洗トイレも完備され現在に至っております。 整備に当たっては、当時、中野陣屋前広場活用検討委員会を設立し、信州中野商工会議所や長野県建築士会中高支部並びに地元中町通りまちづくり協議会などからの提言を生かした広場、いわゆる中野市のセンタースクエアという位置づけで多目的なオープンスペースとして市民の皆様のイベントをはじめ、市などの場として利用してもらえる広場ができました。 また、中野陣屋・県庁記念館や市街地への買い物に訪れた方々のくつろぎの場、さらには、駐車場として活用してもらうことなどによってにぎわいの創出と経済の活性化を図り、市民の皆様により元気を出していただける施設を目指したものとなっております。 しかし、今現在を見ておりますと、当初の思いとは異なり、イベントに活用されることも少ないように感じられます。規模の大きな催しとしては、春の「ひな市」、夏には「祇園祭」及び「市民祭ションションまつり」、秋には、「THE☆若者・まちなか音楽祭」、「秋のドキドキハロウィン」、そしてことしは、先日、9月7日に開催された「うまいもんと地酒信州SOUL」となるでしょうか。 私の知らないイベントなどもあろうかと思いますので、ここ数年の利用状況について、どんな団体がどんなイベントを催しているのか、そして、今後の活用方法について何か計画はあるのかお聞きします。 また、この中野陣屋前広場はにぎわいのあるまちづくりの面から見ても、中心市街地に人が集う場所としては最適な広場ではないかと考えられます。しかし、何かイベントをするには天気などの心配がつきものですので、その都度、仮設テントなどをつくらなければならず、費用と労力を考えると、簡単に開催することができないのが実情ではないかと考えられます。 そこで、全天候に対応するため、広場全体に屋根を設置し、天気あるいはテント設営などの心配をせずに、小さなイベントなどが数多く開催できるような環境を行政側でつくることがこの広場を生かし、さらに中心市街地の活性化に寄与するものではないでしょうか。お考えをお聞きします。 次に、2項目めの都市計画道路の整備に対する市のスタンスについてをお伺いします。 都市計画道路とは、皆さんご承知のように、良好な市街地環境を整備する都市計画と一体となって整備される道路のことで、都市施設の一つとして計画決定された道路の整備を、「都市計画法」に基づく認可または承認を得て、都市計画道路事業として実施されるものでございます。 その都市計画道路の中には、国道、県道、そして市町村道を含んだ中で計画されておりますが、今回は中野都市計画道路として決定されている県道の街路整備に関する市の姿勢、スタンスについてお伺いします。 都市計画道路でも事業実施区間が県道の場合、事業主体は長野県となりますので、現在、中野市街地で実施されている立ケ花東山線と西町上小田中線の2路線、この街路整備事業は、長野県と地元中野市が一体となり、さらには地元住民の皆さんに十分ご理解をいただいた中で推し進めていかなければならないものと考えます。 予算面から見ても、全体工事費の1割を地元の中野市が負担することとなっておりますので、中野市としても、積極的な関与をしていく責任があるのではないでしょうか。 そんな中、現在、事業実施されている都市計画道路、立ケ花東山線及び西町上小田中線に関して、若干疑問を感じるところがありますので、県道の街路事業に関する中野市の立ち位置についてご説明をいただきたいと思います。 次に、都市計画道路の整備に伴う残地の件についてお伺いいたします。 今回の整備計画について長野県は、既存街路の拡幅のため、沿道地権者に沿道残留地または代替地移転などの希望に柔軟に対応し、地域の幹線道路として一体的整備を推進する沿道整備街路事業ではなく、計画決定された道路区域の土地を買収して道路を整備する用地買収方式の街路事業で行うこととしております。 これに関して地元住民からは、当初より、前者の沿道整備街路事業、いわゆる沿街での対応を求めておりましたが、県の方針は変わることなく、当初計画どおりの街路事業となってしまいました。この街路事業方式で行った場合、残地に対しての長野県での買い取りがなく、隣接する住民同士での売買もされない場合は、そのまま残地として残る可能性もあります。また、残地での家の建てかえが不可能な場合は、残地は残したまま、長年住みなれたところから、ほかの地域に引っ越しをしなければなりません。この場合、引っ越しした先での固定資産税はもちろん、仕方なく残ってしまった残地に対しても、固定資産税が毎年課されるわけでございます。 さらに、その残地に住居が建てられない場合は、それまで居住していたときとは違い、住宅用地に対する課税標準の特例、この特例が外れてしまいますので、通常の固定資産税が課されます。このことについての詳細な説明をお聞きします。 こういった住民にとって負担が生じることの説明が明確に、また丁寧にわかりやすく示されることなく事業が進んでしまっている現状に不安を抱いている住民の方々の声が多く聞こえてきております。市は、こうした不安の声に耳を傾け、住民に寄り添い、適切な対応を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。 以上、市の見解をお伺いしまして、最初の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 塚田議員のご質問にお答え申し上げます。 まず1点目、中野陣屋前広場の活用についてお答え申し上げます。 屋根等の設置につきましては、近隣に中野陣屋・県庁記念館等があることから、景観に考慮するとともに、関係団体や市民の皆様の意見をお聞きしながら研究してまいりたいと考えております。 これまでの利用状況につきましては、経済部長から答弁をさせます。 次に、都市計画道路の整備に対する市のスタンスについてお答え申し上げます。 都市計画道路の整備につきましては、整備区間の道路が県道の場合には、県が事業主体となり、国の認可を受け事業を進めております。市は県の事業が円滑に進むよう、県と市民との調整役として事業推進に参画しております。また、費用面では、事業費の10%から15%を地元負担金として市が負担するものであります。 現在、都市計画道路立ケ花東山線及び西町上小田中線の一部区間について、県が事業主体の街路事業として整備が進められておりますが、市といたしましても、本事業が円滑に進むよう協力してまいります。 都市計画道路の整備に伴う残地に係る固定資産税につきましては、以下、総務部長から答弁をさせます。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。     (総務部長 保科 篤君登壇) ◎総務部長(保科篤君) 都市計画道路の整備に伴う残地に係る固定資産税につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 公共事業に伴い生じる残地は、間口、奥行きの長さや画地区分等が変わり、狭隘、不整形等により固定資産税評価額が下がる場合と道路拡幅による路線価の上昇等により、固定資産税評価額が上がる場合の両方があります。それぞれ個々の現況により評価額及び税額は変わるものであります。 なお、宅地の固定資産税につきましては、住宅用地に対する課税標準の特例措置があり、200平方メートル以下の小規模住宅用地では課税標準額が価格の6分の1の額となり、200平方メートルを超える一般住宅用地の課税標準額は価格の3分の1の額となっております。 また、都市計画税につきましても、固定資産税と同様、住宅用地に対する課税標準の特例措置があり、200平方メートル以下の小規模住宅用地では課税標準額が価格の3分の1の額となり、200平方メートルを超える一般住宅用地の課税標準額は価格の3分の2の額となっております。 公共事業に伴い生じた宅地の残地においては、住居の移転、滅失等により、居住の用に供する家屋の敷地として認められない場合、住宅用地に対する特例の適用がなくなりますので、本来の課税標準額に戻るものであります。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。     (経済部長 宮本浩明君登壇) ◎経済部長(宮本浩明君) これまでの利用状況につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 昨年度は、「中野祇園祭」、「ションションまつり」、「子供会夏祭り」、「うまいもんと地酒信州SOUL」、「なかの巡りEYEウォーク」、「ドキドキハロウィン」、「中野えびす講」、「道祖神祭」、「ひな市」などで利用されております。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。
    ◆5番(塚田一夫君) ありがとうございました。 それでは、ここから継続でお願いいたします。 まず、陣屋前広場についての利用状況ですが、やはり、そんなに多くはないというような感じがいたします。それで、ちなみに民間というか、団体で1日貸し切ってやる場合というのは、料金というのはかかるものなんでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答え申し上げます。 それぞれのイベントの内容によりまして料金は変わっておりますけれども、行商ですとか募金、金額につきましては1日750円、それから写真または映画を撮影する場合は70円、興行の場合には1,500円、協議会、展示会、音楽会、集会、それらに類するものにつきましては1,050円という料金設定になっております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) そうすると、何か利用してやりたいというときには、そんなに金額的なネックというか、それが高過ぎてだめだということはないということですね。 そうすると、やはり、ネックになるというのは、催し物を開催するに当たっては、時間をかけてテントを張るとか、お金をかけて業者にテントを張ってもらうとかということになりますので、実質的にイベントをやろうと思っても、なかなか開催できないのが実情ではなかろうかと思っております。 そこで、屋根について質問をさせていただきますが、議長から許可をいただきまして、皆さんのお手元に写真をお配りしてあります。この写真を見ていただきたいんですが、これは昨年、経済建設委員会で宮崎県の都城市に行政視察に行ったときの写真でございます。ちょっと説明をさせていただきますが、この上の写真の左側が、もと百貨店でした。百貨店がリノベーションして図書館になっております。1階が図書館で、2階に会議室とかパソコン、プリンターが置いてあるワーキングスペースなど、何部屋もありました。そしてこの道路の上と右側の広場になっているんですが、ここに屋根をかけて、右側の建物、これがまちなか交流センター、いわゆる複合施設になっておりまして、1階にまちなかキッチンや会議室、2階に保健室、3階に子育て世代の総合支援施設というようなことで、非常に人が集まりやすいような施設になっております。 この付近にもう一つ関連した施設があるようでございますが、私ども、そこはちょっと見学することができなかったんですが、ネットで調べてみますと、ことしも9月の催し物は70回余りあるような予定は組んでありました。 今回、この中央のまちなか広場の屋根を参考にして質問をさせていただきますが、まず、中野市民憲章、5つの本文の中に、「音楽を愛し伝統を重んじ文化の香るまちをつくります」という文言がございますが、ここでくらしと文化部長にお聞きしますが、8月31日に「中野市民音楽祭」、市民会館で行われました。     (発言する人あり) そうですか。申しわけございません。 それでは、お聞きします。8月31日に「中野市民音楽祭」、市民会館でありました。その後、これから10月6日「中山晋平記念祭」、10月21日から11月10日は「信州なかの音楽祭」、11月17日は「晋平少年少女合唱団定期演奏会」、11月24日には中野市消防団音楽隊の「定期演奏会」、12月8日には中野市吹奏楽団の「クリスマスコンサート」、同日に「ローズフェスタクリスマスコンサート」とか、数多くの演奏会がありますが、市内にこういった演奏会に出ていただけるような個人、グループ、人数ですね、団体数ですか、ある程度把握しておられれば、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 それともう一点、「信州なかの音楽祭」、6会場で行われると思うんですが、これは全て建物の中で行うものなんでしょうか、お聞きします。 ○議長(原澤年秋君) くらしと文化部長。 ◎くらしと文化部長(小橋善行君) 文化の関係ですので、私からお答えいたします。 中野市内の音楽の関係の団体でございますけれども、市内には中野市の音楽団体連盟というのが組織されておりまして、こちらに学校の吹奏楽部とか合唱団も含めてでありますけれども、32の団体が加盟しておりまして、さまざまな音楽活動をされております。 それから、10月から11月ということで、こちら「信州なかの音楽祭」という形でよろしいんですね。こちらについては、現在計画されているのは、建物の中で計画されております。 以上でございます。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) やはり、市内に数多くの団体があるということですね。それで、会場は建物の中だけということでございますが、確かにいい音響の中でじっくりと聞く音楽はもちろんいいのですが、先日、9月1日の「防災フェア」のときに、消防団のラッパ隊と消防団音楽隊の演奏がありました。これは芝生の上で我々聞いたわけでございますが、少し天気は悪かったのですが、ああいった雰囲気が非常にいいと思います。座ってきちんと聞く人もいたり、また、その音楽を聞きながら会場内のイベントものを見たり、飲食をしたり、それぞれの楽しみ方でいい時間を過ごせたのではないかなと思っております。ああいった雰囲気を屋根つきの陣屋前広場で、月に1回とか、定期的に音楽会を開けたらいいなと思うんです。 そんな中で、一昨日、町田議員から「信州なかの音楽祭」についての質問のとき、市長からこんな答弁がありました。音楽、芸術を中心として一つの糸となって1年が経過するようなまちになればと。また、長野市芸術館の「響つないでと」いうお話、これがまさにこういったことに通じるかと思うのですが、市長、いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) お答えします。 この陣屋前広場公園の屋根につきましては、そういったさまざまなイベントというか、団体の使い勝手がよくなるであろうことは承知しております。 基本的には、センタースクエアという塚田議員からお言葉がございましたけれども、私自身もあそこはセンタースクエアとして何か機能できるような、そういったものをつくり上げていきたいなという希望は持っております。 屋根につきましても、これまでいろんな団体の皆さんからお話を頂戴しています。例えば一つのイベントをやるとして、テントをあそこのステージに立てなければいけないとなったときに、そのテント代だけでかなりの金額がのしてしまうと。例えば市とかいろいろな支援金、援助をいただいても、ほとんどそれに消えてしまうんだということで、何とか常設の屋根が欲しいなと。それはステージの部分だけでございますけれども、そんな話があったりとかしてきております。 いずれにしましても、ここの活用方法につきましては、冒頭、壇上でも申し上げましたが、全体の景観を見ながら、どういったものがいいかというものを判断しなければいけないし、一方で費用対効果、どういったものがあれば、より効果的、効率的、そして多種多様な団体の皆さんが利用しやすくなるかという、その使用利便性について、ちょっと少しく研究をして臨んでまいりたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) 景観面からと、先ほどお話もありました。 それで、今回ここに写真を皆さん方に見ていただいたわけでございますが、こういった屋根ですと、非常に景観にもマッチするいい感じだと思うので、ぜひまたご検討していただければと思っております。 また、まちのにぎわいの面から見ても、ここでイベントを開催することによって、車で来られた方が市営第1駐車場あるいは第2駐車場にとめて、市街地を歩いてこの広場に来てもらうというようなことで、にぎわいの創出になると思うのですね。 先ほどの都城市のお話で申しわけないのですが、この屋根つきの広場では、8月に、子供の夏休み中には、子供のための催し物が盛りだくさん行われていたり、この9月15日には、大人のための「まちなか十五夜」とうたって、音楽とお酒を楽しむ会もあるそうです。 こういったことで、まちのにぎわい面からも期待できるものと思っておりますので、ぜひご検討していただきますよう、よろしくお願いいたします。 それでは、続きまして、都市計画道路の整備に対する市のスタンスについてお伺いをいたします。 ただいまご回答いただきましたように、県と住民の間に入って、市の方々がいろいろなご苦労いただいて、協力的に対応をしていただいているとは感じております。しかしながら、今回、一番大切で重要であった住民説明会、これが少し不手際が目立ってしまった感があります。今回は土地買収単価や家屋等の補償についての説明会でしたので、説明会の冒頭に、まず市の責任ある立場の方からあいさつをしてもらいたいという話を事前に住民の代表者のほうから要望させていただいておりましたが、どうしてされなかったのでしょうか、お聞きします。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 8月29日に開催されました説明会につきましては、中野市のほうから、都市計画課から2名、道路河川課から1名、あと私も参加させていただきましたけれども、大変申しわけございませんが、ちょっとおくれて行きました関係で、県の受け付けのほうから、上のほうにどうぞというふうに言われたのですけれども、ちょっともう説明が始まってしまっておりましたので、行くのはどうかなというふうに、ちょっと遠慮してしまったのが実情でございます。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) そういうときは遠慮なさらずに、ぜひ上に行って座っていただきたいと思います。 なぜこういったお願いをするかというと、今回、この都市計画道路は、昨年の6月の一般質問でも説明させていただきましたが、50年ほど前に計画された都市計画道路とは違う場所に、3年前に急遽線を引き変えたということで、住民の方から本当に戸惑いの声があるわけです。昔からの話であればよかったのですが、突然、3年、4年前に家の中に線を引かれたわけです。そんなことで、市のほうから、やっぱり責任ある方から、それに至っての説明というか、それと今後のお願いをぜひしていただきたいと思っておりますので、次回には必ずお願いをしたいと思いますが、よろしいでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 前回の用地の説明会が終わった後に、市の発言の機会がなかったんで、市は冷たいじゃないかというようなふうなご意見も頂戴しておりますので、それを反省材料として頑張っていきたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) 特に、今回、あの道路は北信総合病院の出入り口に接する、あるいは通じる道路でもあるので、緊急輸送路として災害時に緊急車両等の交通に支障を来す、倒壊した電柱などがないように、社会資本事業として電線の地中化及び共同溝などのインフラ整備などを行うというようなことで、中野市のために納得された方もおられるわけです。そういったこともありますので、ぜひよろしくお願いをいたします。 今、部長のほうからお話ありましたけれども、説明会に前面で説明するのは県の職員だけであったと。市の職員はどこにいたかというと、住民の後ろ側にいたわけです。部長がおくれて来たあれで、本当は前に座ってもらえばよかったのですけれども、後ろにいた関係で、実際に市が答えなければいけないような内容のときに、きちんとした説明がなされなかったと。 その質問の一つは、固定資産税についてでございました。最初は県のほうから、前回の説明会での質問に対しての答えということで、この固定資産税についての説明がされましたが、県職の中でも、その説明した方の隣にいた方、「いや、それ違う」とか何とか言い出して、ちょっと途中話が途切れてしまいました。そんなときに住民のほうから、固定資産税は市が課すものだから、市のほうからきちんと説明してもらいたいという発言があったのですけれど、しばらく待っても市のほうから何の説明もなかったのですね。これはどうしてそのときに説明なされなかったのかお聞きします。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 用地関係の説明につきましては、その前に一度説明会を平成30年10月にしておりますけれども、改めて説明ができなかったことにつきましては、おわびを申し上げるしかないというふうに思います。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) 今、10月31日に一度説明があったと言われましたが、これは2日間にわたって説明会があったわけでございまして、その2日目のときにたしか説明されたということでございます。ですから、1日目の方は知らない。 そしてまた、説明は何回もやっていただかないと、今回、初めてのことなのでわからないんですね。一度聞いてもわからない。二度、三度やっぱり聞かないとわからないのです。そのたびにやっぱり質問があったら、的確に答えていただきたい。要望をさせていただきます。 先ほど総務部長のほうから、固定資産税について説明をしていただきました。それでわかりやすく数字を入れてお尋ねをさせていただきたいと思います。 仮に住宅用地で200平米以下の話をさせていただきますが、一般では坪単位で話したほうがわかりやすいと思いますので、坪換算でちょっと質問させていただきますが、200平米ですと約60坪余りの土地になろうかと思いますので、60坪の住宅用地を持っているという設定でお聞きします。仮に1坪の固定資産税が1万円の場合、通常でいきますと、60坪ですから60万円になりますが、先ほどの説明のように、その土地に住宅が建っている場合は、住宅用地に対する課税標準の特例という軽減措置で6分の1に減額されて10万円になるということです。 その方が、今回50坪を道路に買収され、10坪が残ってしまった場合、先ほど言いましたように、県は残地に関しての買収はできない。もちろん隣同士でその残地が売買された場合は問題ありませんが、売れずに残ってしまうと、当然その土地には毎年固定資産税が課されるわけでございます。そして、その残地に住居が建てられない場合は、住宅用地に対する課税標準の特例が外れてしまうということで、したがって、その残地10坪ですが、公示後の路線価並びに評価額、それぞれの現況によって評価額と税額は変わりますが、これ変わらないものとして、同一金額として考えて計算すると、1坪1万円ですから10坪で10万円ということになって、以前と変わらない固定資産税になるという、こういった計算でよろしいのでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答え申し上げます。 単純に計算をした場合としましたら、議員おっしゃるとおりでございます。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) では、この計算式でいくと、仮に10坪ではなく20坪残ってしまう。そこにうちが建てられないことはないわけですが、建蔽率とか、何かいうと、大分小さな単位の建物になってしまうわけでございますので、うちが建てられないといった場合、この20坪残ってしまうと、20万円になるという計算でよろしいのでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 総務部長。 ◎総務部長(保科篤君) お答え申し上げます。 そのような計算になると思います。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) そうすると、残地には、以前の倍の金額の固定資産税が課税され、さらに、引っ越し先でも固定資産税が課税されるということになります。 そうすると、残地を残したまま引っ越しをしなければならない方には、非常に負担がふえるということになってしまいますので、ぜひとも残地が残らないように、市の職員の方にうまく土地を整理していただいて、例えばポケットパークなどをつくったり、都市計画、そしてまちづくりを考えた上での土地の有効利用を図っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 説明会の席でも代替地の話が出たと思います。代替地を希望するときにはどうするんだというような話が出たときに、県の方は、市と協力して代替地というふうに言ったというふうに思います。当然、県の職員の方、何年かでかわってしまうので、代替地の当たりをつけるということはちょっとできないというふうに思いますので、市も当然協力をしていきたいというふうに思っております。 そのようなことで、調整役としてやっていきたいというふうに市長答弁にございましたけれども、そのような形でかかわっていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) ありがとうございました。よろしくお願いします。 しかし、今お聞きしたのは、残地に関してお聞きしたんですね。もう一度ご答弁、よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) ちょっと残地につきましては、ケース・バイ・ケースのところがありますので、この間、説明会で単価と潰れ地が出たので、残地がどのぐらいということが、皆さん、地権者の方はわかったというふうに思うんですよね。それで、少ないという方につきましては、またちょっとご相談をいただくという形ですか、そのような形しかないかというふうに思って相談に乗っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 5番 塚田一夫議員。 ◆5番(塚田一夫君) ありがとうございました。 ぜひ住民に負担がふえないように頑張っていただきたいと思っております。 最後に、そんなお願いをして終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(原澤年秋君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午前10時40分)--------------------------------------- (再開)(午前10時42分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 順位9番 鳥獣害対策等について、農業委員会の活動について、空き家対策について、3番 中村秀人議員。     (3番 中村秀人君登壇) ◆3番(中村秀人君) 3番 中村秀人でございます。 通告に従いまして順次質問させていただきますので、よろしくお願いをいたします。 1番目として、鳥獣害対策等についてお尋ねをいたします。 昨年の9月9日に岐阜県の養豚場において、豚コレラの発生が26年ぶりに確認をされました。それ以降、ことし2月には愛知県の養豚場から仕入れた豚が原因で、長野県内では、宮田村の養豚場で確認され、そして大阪府、滋賀県、三重県、福井県の1府6県において発生が確認をされております。 豚コレラは豚やイノシシの病気であって、人に感染することがなく、仮に豚コレラにかかった豚の肉を食べても、人体には影響がないと農林水産省は発表しておりますので、まずご理解をいただきたいと思います。 なお、ほかの豚への感染力は非常に強く、一度感染すれば治療法がない上に致死率が高いことから、家畜伝染病に指定されており、殺処分をせざるを得ないということで、その数は1年間で過去最大規模の13万3,494頭にも及んでいるということでございます。 感染が確認された養豚場をはじめとして、処分にかかわった方々へのケア、同じ県内の養豚業者、小売業者などへの広範囲に影響を及ぼしておりまして、被害に遭われた方々には深くお見舞いを申し上げるところでございます。 今回発見をされましたウイルスは国内初のタイプで、加熱不十分な豚肉製品を観光客が持ち込み、それが捨てられて野生のイノシシが食べたことが感染ルートとの見方をされておりまして、県内では調査捕獲等によりまして、7月13日に木曽町での野生イノシシ感染が確定されてから、中南信地域において、9月10日時点で27市町村で計108頭、全国的には、5日時点で1,099頭の陽性のイノシシが見つかっておりまして、終息は一向に見えておりません。 野生のイノシシ向けの経口ワクチン散布等によりまして、拡大の抑止をされておりますけれども、イノシシが広げたウイルスが山に入った人や車、小動物などにより運ばれる可能性も潜んでおりますので、感染エリアが離れていたとしても、楽観できないものと思っております。 そこで、(1)番として、感染拡大が心配される豚コレラへの中野市としての対応についてお尋ねをいたします。 次に、野生イノシシによる農業被害や市街地への出没による被害は以前から確認をされておりますけれども、今回の一連の養豚場で発生した事例の86%は、感染した野生のイノシシが被害を及ぼしていると、農水省は推定をしていることからも、生息数の増加による感染拡大はないのか、気になるところでもあります。 そこで、(2)番として、当市における過去3年間、また、ことし、現在の捕獲数の推移についてお尋ねをいたします。 次に、生活域への侵入防止対策につきましては、平成19年より、広域電気柵整備補助事業を活用いたしまして、総延長45キロにわたります電気柵が地域住民の方々のご苦労によりまして張りめぐらされまして、獣害対策の一翼を担っていることに、一市民として感謝を申し上げるところでございます。 しかしながら、簡易な構造によりまして、雪害等でたびたび修理を余儀なくされたり、地域内の高齢化によって、保守点検の負担が厳しい状況は、かねてより課題となっております。 そこで、(3)として、侵入の防止対策を強化する観点から、改めて恒久柵の設置への転換を進めるべきと思いますけれども、いかがでしょうか。特に、前回設置した柵の更新時期を迎えているここ数年が非常にいいタイミングだと思われます。いかがでしょうか、お考えをお尋ねいたします。 次に、中野市内の間山地区の有志が里山に入ってイノシシ追いを平成16年度より、長きにわたって継続をされ、獣害対策として絶大なる貢献をされたことに、改めて感謝を申し上げます。 しかし、高齢化等の理由によりまして、残念にも昨年幕切れとなりまして、昨年は猟友会、市、JAが中心となりとり行われたということでございます。出役される方には、けがと隣り合わせの過酷な業務となりますけれども、定期的に行われることで、イノシシが人里に寄りつかなくなるこという最善策と思われます。 また、おりやくくりわなを利用した捕獲も進めておりますけれども、(4)番として、これらの個体数を減らす対策についての今後の対応についてをお伺いをいたします。 そして、(5)番としては、本年4月より、鳥獣害対策をミッションとする頼もしい地域おこし協力隊員が市内で活躍をされております。そのふだんの活動ぶり、また、今後についてお聞かせを願いたいと思います。 続きまして、2番目としては、農業委員会の活動についてお尋ねをしたいと思います。 農業の成長産業化を図る環境整備の一環として、平成28年4月1日に「農業協働組合法等の一部を改正する等の法律」が施行され、その中で、農業委員会についても見直しがなされました。その中で、本来の「農地法」に基づく権利移動等についての許可事務に加えまして、今までの任意の業務でありました担い手への農地の集積・集約化、また、耕作放棄地の発生防止・解消、そこに加えて、新規参入の促進を含めた3本柱を農地利用の最適化の推進として、任意の業務から必須業務へと強化をされたと承知をしております。 こちらの中野市農業委員会におきましても、この改正法にのっとりまして、平成30年4月より新体制でスタートされ、現在に至るわけでございますけれども、この目指す業務を達成するために、農業委員会長をはじめ、委員の方々には体制の整備にかなりご苦労されているものと推察をいたします。 そこで、(1)番として、必須業務となりました農地等の利用の最適化の推進につきまして、現在どのようなことに取り組まれておられるのか、その進捗状況についてお尋ねをいたします。 また、新体制においては、農地利用最適化推進委員が新設をなされ、各担当地域に入って実践的な活動をしていただき、農業委員はそれらの意見を市全体に反映していただくものと認識をしておりますが、当初より、この2つのすみ分けについても、さまざまな議論があった上で取り組みをされているものと思われます。 そこで、(2)番として、農地利用最適化推進委員の現在の活動内容についてお聞きをいたします。 次に、遊休荒廃農地を解消し、農地を集約・集積していき、地域農業をどのように振興していくか、人と農地の問題を解決し、将来の姿を描く人・農地プランにつきまして、従来の農業委員会においては、農政懇談会においてオブザーバーという立場でアドバイスを行う立場であったと認識をしております。このたびの農地中間管理機構関連改正法の成立を見まして、さらなる人・農地プランの充実を図り、担い手にまとまった農地が利用できるように農地を集積・集約化を加速させていく、その中において、農業委員会には地域のコーディネーター役、全体を調整してまとめ上げていくという重責を担っていただくこととされております。 現在、内部において、さまざまな機関を通じて議論・検討を重ねておられると思いますけれども、(3)番として、この責務にどのように対応していかれるのかお尋ねをいたしたいと思います。 次に、3項目めとしましては、空き家対策についてのお尋ねでございます。 このことにつきましては、多くの同僚議員より質問がなされております。人口減少、高齢化時代に突入している日本各地で発生している非常に重たい課題でございます。しかし、適切な管理が行われていない空き家が防災、防犯、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしているわけでございます。 そこで、まず最初に(1)番として、中野市では、現在、中野市空家等対策協議会が中心となりまして、平成27年度と平成30年度の2回にわたりまして、市内の76区長に大変ご苦労願いまして実施をされました空き家等に対するアンケート調査の実施結果によりまして、最近の空き家の推移が見えてくると思われますけれども、ここで改めてその結果についてお尋ねをいたします。 また、この質問につきましては、私の住む地域におきまして、もともと病弱であったひとり暮らしの男性が、ことし残念にもお亡くなりになりまして、そのことについて、近くに住む方が今後の対応につきまして非常に心配していることに端を発するわけでございますけれども、このことにつきまして、市の税務課に調査をお願いしましたところ、建物登記がなされていないということが判明いたしました。現在、何代にもさかのぼって相続人の調査を行う段階にあります。つまり、所有者の不明な空き家になっているわけでございます。相続人が幸い名乗りを上げてくれればこのことは解決をいたしますけれども、判明をしたとしても、相続を引き受けずに不明のまま対処できずに解決が先送りされまして、地域のお荷物になってしまう可能性も大でございます。 山形県の鶴岡市で、平成27年から平成28年に空き家所有者等意向調査を行ったということがございまして、そのデータをちょっと公表させてもらいますけれども、アンケートの送付数2,327件に対しまして、所有者が不明で送付ができないものが479件、宛名不明で返送が142件だったということでございまして、所有者不明の空き家の率は26.6%に及んでおります。しかも、老朽危険度の高い空き家ほど宛名不明や未送付の割合が高かったということでございます。 今のところ、当市においては、所有者不明空き家の明確な戸数は把握されていないということでございますけれども、この例を見ても、相当数あるものと推察をいたすところでございます。 そこで、(2)番として、所有者不明空き家への中野市としての対応の実施状況についてお伺いをしたいと思います。あわせて、(3)番として、結果として危険度の高い空き家になってしまったものにつきましては、どのように対応されているのかお伺いをいたしたいと思います。 最後に、(4)番として、すぐに利用可能な空き家については、移住希望者等のニーズに迅速な対応可能な中野市空き家バンクが一つに上げられております。現在の利用状況等についてお伺いをいたしまして、ここでの質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 中村秀人議員のご質問にお答え申し上げます。 まず、1点目、鳥獣害対策等につきましてお答え申し上げます。 豚コレラ感染拡大への市の対応につきましては、公式ホームページや広報なかの9月号に注意喚起の記事を掲載しているほか、本庁舎と豊田支所の入り口に消毒槽と看板を設置し、豚コレラ蔓延防止のため、来庁者に靴底の消毒をご協力いただいているところであります。 このほか、主要な登山道入り口にも注意喚起看板を設置しております。 また、職員に対しましても、山林等へ仕事で出向いた後の靴底の消毒及び動力噴霧器による公用車の消毒を徹底しております。 防疫体制の強化といたしましては、県の補助事業を活用し、防護柵や防鳥ネット等の設置をした養豚農家に対し、負担の軽減が図られるよう、市の負担について検討してまいります。 侵入防止対策の強化につきましては、現在のところ恒久柵への転換は予定しておりません。 個体数を減らす対策につきましては、山追いも有効な手段でありますが、イノシシを撃つ射手と追う勢子が十分確保できなければ実施することができないことから、地区及び中野市猟友会、中野市農作物害鳥獣駆除推進協議会などの関係団体と協議してまいります。 捕獲おりやくくりわなの増設につきましては、巡回する回数や人員をふやす必要があることから、今後研究してまいります。 有害鳥獣駆除対策をミッションとした地域おこし協力隊員の活動状況につきましては、職員に同行し、有害鳥獣による被害状況の調査や電気柵の点検、有害鳥獣駆除作業の補助などに取り組んでおります。そのほか、わな猟免許を取得したほか、今後は第1種銃猟免許を取得し、中野市猟友会への入会も予定しております。 イノシシの捕獲頭数の推移につきましては、経済部長から以下、答弁をいたさせます。 次に、空き家対策についてお答え申し上げます。 市内の空き家等の現状につきましては、平成27年度と平成30年度に各区に依頼し、区内に存在する空き家と思われる空き家等の調査を行い、その後、所有者等の把握に努めているところであります。 空き家対策の実施状況につきましては、各区から報告のあった空き家について、市職員が現地確認により危険度等の判定を行い、優先度を定め順次特定できた空き家の所有者等に対し、空き家の適正な管理を促す通知を送付しております。 所有者が不明な空き家につきましては、法律に基づき登記、税務情報等を調査し、所有者等の把握に努めているところでありますが、今後、相続人不存在等により所有者等が特定できない場合は、財産管理人制度の規定に基づく対応も検討してまいりたいと考えております。 危険度の高い空き家対策につきましては、まずは所有者等による適切な空き家の管理を要請していくこととし、要請に応じていただけない場合には、「空家等対策の推進に関する特別措置法」の規定に基づき、代執行も含めた措置を講じてまいりたいと考えております。 空き家バンク事業につきましては、空き家をお持ちの方からの申請に基づいて物件を登録し、売りたい人と買いたい人、または貸したい人と借りたい人をつなぐ事業でありまして、平成26年度から取り組んでおります。これまでに空き家バンクを利用して物件を購入され、賃借された方の多くは、市内や近隣市町村の方でありますが、一部県外からの移住者の方にもご利用をいただいております。 空き家バンクの登録件数及び成約件数につきましては、以下、経済部長から、空き家数の推移につきましては、建設水道部長から答弁をさせます。 以上、お答え申し上げました。 ○議長(原澤年秋君) 農業委員会長。     (農業委員会長 清野信之君登壇) ◎農業委員会長(清野信之君) 中村秀人議員の質問にお答えいたします。 農地利用最適化の進捗状況につきましては、遊休農地の発生防止・解消の取り組みとして、農地パトロールを実施し、新たな遊休農地を発生させないよう所有者等への働きかけのほか、守るべき農地を明確化するため、再生困難な農地につきましては、農地台帳から除外する非農地判断を実施しております。 農地利用の集積・集約化の状況につきましては、地域ごとに話し合いを実施するなど、農地の出し手と受け手の意向を把握し、農地中間管理機構を活用するなど、農地のマッチングを行っております。 新規参入の促進のための状況につきましては、必要とする農地の効率的な利用に資するための情報提供を行うなど、参入していただけるよう条件の整備に努めております。 農地利用最適化推進委員の活動につきましては、農業委員と同様の活動の内容であります。 また、毎月の農業委員会の定例会での議案審議での議決権はありませんが、会議に出席し、意見を述べていただいております。 人・農地プランへの参画につきましては、実質化に向け、現在、農政課と協議しておりますが、地域での話し合いでは、参加の呼びかけ、会議の進行役、農地情報の提供など、積極的にコーディネーターとしての中心的な役割を果たしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。     (経済部長 宮本浩明君登壇) ◎経済部長(宮本浩明君) イノシシの捕獲数の推移につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 過去3年間のイノシシの捕獲数につきましては、平成28年度42頭、平成29年度22頭、平成30年度53頭で、今年度は8月末現在で30頭であります。 次に、空き家バンクの登録件数及び成約件数につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 平成26年度からの5年5カ月の間で、登録件数は27件、成約件数は15件であります。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。     (建設水道部長 上野慎一君登壇) ◎建設水道部長(上野慎一君) 空き家数の推移につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 市内に存在する空き家と思われる家屋等につきましては、各区長を通して調査をした結果につきましては、平成27年度は203戸、平成30年度新たに235戸の報告があり、合計438戸となっております。そのうち水道等の使用実態を確認し、空き家とみなした戸数につきましては、現在257戸であります。 以上です。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで10分間休憩いたします。 (休憩)(午前11時04分)--------------------------------------- (再開)(午前11時15分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) 先ほどはそれぞれの説明をありがとうございました。 それでは、これからは継続でよろしくお願いいたします。 まず最初に、豚コレラについてでございます。 先ほど市長のほうから、さまざまな分野で対応をされているということをお聞きをいたしました。 中南信の実際に感染が見られた地域においては、本当にいつ収束するのか気が気ではない、そういう日々を送っていることと思いますが、当北信地域においては、今のところ感染がないということで、状況を見守るということしか言うことがないとは思いますけれども、いざ同じような状況になった場合には大パニックになるんではないかと思うわけでございます。 先ほど冒頭でも言いましたように、人に対しては全然影響がないということを公表がされているわけでございますけれども、ただ消費者の中には非常に敏感な方がいらっしゃいまして、例えば、何々県で感染した豚が出たから何々県の肉は買わないんだというような、そういうことを言う方もおられるということでございまして、そういう影響が長野県内にも出ているというようなお話を、私も聞いたことがございます。 いわゆる風評被害でございますけれども、そういうことになってはならないし、いずれ収束はするかもしれませんけれども、ぜひ起こしていけないとは思いますけれども、もしそうなった場合の対策等は、市としては何かありますでしょうか。お考えがございましたらお聞かせ願いたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答え申し上げます。 市内には1軒の養豚農家の方がいらっしゃるんですけれども、仮に豚舎で豚コレラが発生したというような、感染した豚が発見されたというような場合ですけれども、中野市特定家畜伝染病防疫体制を既に組んでおります。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) その体制を組んでおられるということは、例えば、急に感染が確認されたという場合には、迅速な対応を国・県、関係機関を通して迅速に対応して対処することができるというふうに確認しますが、よろしいでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答え申し上げます。 先日も、県の職員と合同で、市の職員を70名ほどですけれども全部集めまして、具体的に発生した場合のシミュレーションを県のほうから説明させていただきまして、72時間以内の防疫体制を既に組んでおります。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) わかりました。 これで、市民のほうも安心していられるのではないかと思いますし、そうはいっても、気を引き締めて万全の体制といいますか、なるたけ感染しないような準備も必要ではないかと思うわけでございます。今後ともよろしくお願いをいたします。 それから、先ほど中野市の市内の捕獲数について部長のほうから説明がございました。これを見ますると、平成30年度、そしてまたことしと捕獲数がふえているような傾向にあるわけでございます。 豚コレラは、全国1府6県に広がっているわけでございますので、ちなみに、もし全国的な捕獲数の推移等がわかりましたらお教え願いたいと思いますけれども、いかがでしょう。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答え申し上げます。 全国のイノシシの捕獲頭数でありますけれども、狩猟と有害駆除両方合わせてですけれども、昨年度は59万1,200頭、これは全国です。それから、有害駆除による捕獲頭数につきましては、昨年度が46万1,800頭。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) 今、平成30年のことをお教え願いましたけれども、その頭数の増減とかはわかりますか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) 手元に平成25年度からの資料があるのですけれども、毎年比較しますと、必ずふえておるというわけではございませんで、平成28年度が数字的には一番多くなっておりますので、その年の狩猟ですとか、有害駆除、これが統計的に足し上げた数字となっておりますので、原因につきましては、毎年捕獲頭数が変動しておるというような状況であります。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) わかりました。 増減は多少あるということで理解をさせていただきます。 しかし、そう言われましても、イノシシの被害、農業被害含めて市街地のほうに侵入してくるとか、そういう事件が多々各地であるわけでございまして、できるならば来ていただきたくないというのが皆さんの現状の実感だと思います。 そこで、やはり侵入防止の対策ということになるわけでございます。 先ほど、市長からきっぱりと恒久柵は予定していないというようなお話がございました。また、私たちも地域において電気柵を張り巡らした立場とすれば、毎年のように保守点検等をしながら、どうしてこういうことをやらなければいけないのかと、保守を続けなくちゃいけないのかということを話をしながらやっているのが現状でございます。そしてまた、お隣、高山村等はすばらしい立派な恒久柵によりまして、恐らく保守点検等もそんなにはかからないと思いますし、将来的に向かって安心して暮らせる地域ではないかというふうに思うわけでございます。 恒久柵についても、いろんな同僚議員から要望等が毎回のように言われていることでございまして、ぜひともはっきりと予定していないと言うんじゃなくて、少しでも歩み寄って、恒久柵を少しでも始めてみるというお考えというのはないか、改めて市長、いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答え申し上げます。 市長答弁にもありましたように、今後、設置の予定はないという答弁をさせていただいておりますけれども、恒久柵への転換につきましては、莫大な事業費となり、市の単独費のみでは対応が困難なことから、国の補助を活用することとなります。導入に当たっては、維持管理の労力の負担軽減という理由だけでは張りかえが困難でありまして、イノシシ、カモシカ、ニホンジカ、猿などによる農作物被害が増大し、既存の電気柵では対応が図れないなどの理由が必要となります。 国への申請時には、受益面積、被害面積、被害額、効果額などを詳細に算出しまして、費用対効果の算定が求められております。 以上のようなことから、既存の電気柵の更新等によりまして侵入防止策の強化を図るということが現時点での考えでありますので、ご理解をお願いしたいと思います。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) 地域の中で、それは保守点検やっておりますけれども、高齢化等によりまして保守点検をやりますよと日にちを決めて集まっていただきますが、毎年のように人数が減ってきてしまう。そうすると、参加人数だけで何とか補修をしなくちゃいけないというような現状があるわけでございます。非常に地域とすれば、厳しい作業でございまして、そういう部分もございます。ややもすれば、大変だからほかの地域に行ってしまうような、そういう方もいるかもしれません。 地域のつながりがなくなるのもまずいですし、そういう部分も、将来も考えて、恒久柵についての方向を、ベクトルを変えていくという部分、今の保守点検も大事ですけれども、そういう発想をぜひ少し役所の中でも考えていただいて、そういう方向に向かって検討していただくところも必要ではないかと思っております。 非常に財源的にも厳しいというような、国からの補助がかなり高額であるというような話も聞きました。例えば、財源の中で、最近になって譲与を開始されます、使途がかなり限られておりますけれども、担い手の確保、森林の整備及びその促進に関する費用というような形で、森林環境譲与税等が各市町村にも交付されることになっておりますけれども、そういうような部分をうまく活用してそちらに充てるとか、そういう活用の方法等はいかがでしょう。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答え申し上げます。 議員ご提案の、森林環境譲与税でございますけれども、もともとこの譲与税につきましては、林道ですとか作業道、これらの森林整備に加え、森林整備を促進するための人材育成、担い手の確保、木材の利用の促進や普及啓発に充てなければならない事業というふうに譲与税の目的は指定されておりまして、ただいまの議員のご提案の件につきましては、県と相談させていただきまして、その可否について今後判断してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) そもそも、使途が限られていることは十分承知をしておりますけれども、ぜひとも弾力性を持った使途を広げられるように、また県のほうに投げかけていただくようによろしくお願いをしたいと思うところでございます。 それで、恒久柵をいずれぜひ設置をしてもらうことをお願いをするわけでございますけれども、ただいま現状として非常に保守点検が厳しい、そしてまた、人が集まりづらいという経過がございます。現物については、壊れた場合には支給を市のほうからしていただくようにはなっておりますけれども、人間に対しては支給はしていただけません。そういう部分で、例えば、非常に平坦地で保守点検がしやすいようなところはいいんですけれども、どうしても山手のほうに危険な場所等がありまして、そういうところで今、事件も実際に起きているわけでございます。そういう部分については、例えば専門的な業者をお願いして、委託して保守点検をやってもらうようなことの方向で、かかった経費については市のほうでも見てもらうとか、そんなような流れでもしてもらわないとなかなかここの維持は厳しくなると思うのですよ。だから、現物プラスそこに対してマンパワーの補充みたいな形の対策をとるというのはいかがでしょう。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答え申し上げます。 市長答弁の中にもありましたように、中野市農作物有害鳥獣駆除推進協議会などと検討する中で、補助ができるものにつきましては、積極的に推進してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) ぜひまた対応のほうをよろしくお願いをしたいと思います。 それから、山の上のほうは、残念ながら途切れ傾向になっておりますけれども、有害鳥獣の駆除対策としては非常に有効でございますので、猟友会の方々等を通じて、回数は少なくなるとしても、ぜひ年に何回か行っていただきながら、頭数を減らすような対策もしてもらうような施策も必要だと思います。 ぜひその辺の検討もよろしくお願いいたします。 それから、地域おこし協力隊につきましては、先ほどお話をいただきました。 猟友会員が少なくなってきているという現実もあるわけでございまして、狩猟免許を取っていただくような方向である、非常にありがたいところでございます。鳥獣害対策としての部分で協力隊員を入れていただいたというのは非常に評価をするところでございますけれども、今後、そのような方向というのは続けるということでよろしいでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答え申し上げます。 有害鳥獣も含めた狩猟の免許取得につきましては、専門のミッションの隊員が採用されておりますけれども、その隊員のミッションについて別の隊員が興味を持ち始めまして、猟友会に入会する予定であるというふうに聞いておりますので、隊員そのものは、2人は猟友会に入るのではないかと思われますけれども、地域に住んでいらっしゃる方と一緒に、そういったわなの免許の取得に向けても取り組んでおると聞いております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) 大変ありがたいことだと思っております。 ぜひとも、協力隊員の任期が終わったとしても中野に残っていただいて、ずっと猟友会をやってもらうようによろしくお願いをしたいと思うところでございます。 続きまして、農業委員会の活用についてご質問いたします。 進捗状況について、会長のほうからお話をいただきました。 農地パトロール等をやりながら、農地利用の最適化の推進に向けて日々努力されているということをお聞きをいたしました。そしてまた、不要な農地については、非農地の判定をされているということをお聞きしました。これは、新しい清野会長になられてから始められたことでございまして、今まで長年の懸念でございましたことをやっていただいて、非常に感謝を申し上げるわけでございます。 この非農地判断によって、農地がある程度減ってきているとは思っておりますけれども、これがこの間、6月にもお聞きをいたしました荒廃地の面積536ヘクタールというふうに答えられましたけれども、その中のB判定等には反映をされているのかどうか、ここで改めてお尋ねしますが、いかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 農業委員会長。 ◎農業委員会長(清野信之君) お答えします。 全体の荒廃農地536ヘクタールのうち、B判定341ヘクタールあります。そのうち、豊田地区で平成30年度に初めてやったんですが、511筆で23.3ヘクタール〔訂正済み〕をこの8月の定例会で農地台帳より除外しております。 それで、毎年、25ヘクタール規模でやっていきたいと思っております。法務局の関係もあって、余り、ある自治体〔訂正済み〕さんのほうの前例がありまして、極端にやり過ぎてしまって法務局が困ってしまったというようなこともありまして、おおむね筆数で行きますので、面積だけではなくて、筆数でそのぐらいな面積を毎年除外をかけて、守るべき農地をきちんと決めないと、農業者への集積、集約といっても形が見えてこないので、その辺もあわせて、人・農地プランとかありますが、その辺も含めてトータルで集積、集約を進めてまいりたいと思っております。以上です。 昨年度、23.3ヘクタールです、すみません。23.3ヘクタールを除外しました。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) わかりました。 ということは、B判定341ヘクタールから徐々に23.3ヘクタールことしはやられたということで、B判定の面積が減っていくということでよろしいのでしょうか。     (「はい」と呼ぶ者あり) わかりました。 徐々にまた、その方向でやっていただきながら荒廃地を減らすように、不要な荒廃地といいますか、耕作できない荒廃地を減らす部分の施策をよろしくお願いいたします。同時に、A判定のすぐに耕作できる面積についてもまた解消していただくような施策を今後ともよろしくお願いしたいと思うわけでございます。 それから、新規就農促進がまた新たな活動の中に入ったわけでございますけれども、新規就農促進につきましては、農業委員会として何か新たに取り組みをされているようなことというのはございますでしょうか。 ありましたらお教え願いたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 農業委員会長。 ◎農業委員会長(清野信之君) お答えします。 新規就農者の数なんですが、直近3年間で、平成28年は31人、平成29年は15名、平成30年は25人、今年度もかなりの数の新規就農者の審査をしております。かなり中野市ふえています。その中で、農業委員会の取り組みとしましては、新規参入、全く農業に関係ない人が新しく農業をやるというようなことを推進するというのが業務にありまして、それでいきますと、直近2年にわたって一人ずつ、-------------------------------------------------------------------------------------------------------新規参入者がおります。 なるべく、空き家対策の先ほどの話もありましたが、空き家にくっついている0.1アールの農地もあわせて取得できるとか、その辺もいろいろうちのほうも農業委員会として決めまして、なるべく新規参入で中野に定住していただきたいという応援もいろいろやっております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) 農業委員会が新規参入の方と密接に連携をとりながら農業をうまくいくようにアドバイス等をやっているのではないかというふうに思っております。今後とも取り組みのほうをぜひお願いをしたいと思います。 また、人・農地プランにつきましては、中野市が中山間地を抱えておって、また果樹栽培等が盛んであるということの中で、非常に集約等が難しい。一つの中心の経営体に全ての農地を任すということが果樹栽培等に労力をかけないといいものができないというような品目については厳しいような気がするわけでございますけれども、それを農業委員会が中心となって人・農地プランをまとめていくということは、重たい責任を持っているような気がするのですけれども、それにつきまして、会長とすればどんなふうにやっていこうみたいなことがありましたらお聞かせ願いたいと思いますが、いかがでしょう。 ○議長(原澤年秋君) 農業委員会長。 ◎農業委員会長(清野信之君) 人・農地プランなんですが、かなり前から人・農地プランの推進ということで、中野市でも農政課が主導で10プラン、各旧村で1プランみたいな形で10プランの策定をしてまいりました。それが、国の要望で人・農地プランが実際に機能しているプランなのかどうかをきちんと査定して、ここ1年ちょっとの間にきちんと可能なプランなのかを見直せということを言われております。 人・農地プランというものは非常に難しい問題で、地域の農業だけではなくて地域の存続にかかわるような、結構、中山間地の限界集落に近いようなところだと、農業ができなくなればイコールその地域に住めないみたいなことまで発生するようなことを、地域の住民が皆さんで話して、将来のこの地域をどうしていこうということをきちんと考えて、プランニングして、それに合わせて担い手の方に任せられる方がいればその方に任せながら、その地域の農業を守りながら、地域を存続するというような、かなり難しい、何とか農地が減らないようにすればいいやというようなことではないなというような、本当に実効性のあるプランとなるとそういうふうになってしまうので、それをいかに推進していくのかというのは、非常にこちらも困っております。 今、農業委員会も、農政課とその辺の話を毎月協議しながら、これから中野市全体のプランを新しく、うまくつくっていこうなんていうのは1年半の間では不可能に近いので、ある程度できそうな地域が数カ所あるので、その辺をちょっとデモ的に--推進するほうもどういうふうに人・農地プランをきちんと推進していいのかがわからないようなところもあるので、その辺をみんなで一緒になって議論したり、その地域に行って話し合いの場の中にみんなで入ってどうしていこうということを決めながら、プランニングをきちんとしていきたいなと思って、今、動き出しているところです。 中野市だけじゃなくて、長野県中の農業委員会が全て今、同じ状況で、本当に実質的なプランをやれという国からの指示で、どうすればいいのかが会長同士でもかなり困っていまして、同じような足並みの中でそれぞれデモ的なところをつくりながらやりたいなというのが皆さんの意見で、私たちもそれに従ってやっていこうと思っております。 以上です。
    ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) 農業委員会に託された使命というのは非常に重大でございまして、また毎年毎年、責務が重たくなっていくような感じで非常に恐縮でございますけれども、ぜひとも基幹産業である中野市の農業を守って発展させるために、会長はじめ、農業委員会の皆さんにはぜひまたご尽力のほどよろしくお願いをしたいと思うわけです。お願いします。 続きまして、空き家についてですけれども、不明空き家、そしてまた危険度の高い空き家の対応につきまして、先ほど市長のほうからもお話をいただきました。 非常に空き家の中でも面倒で、解決がしづらい、どこの地域に行っても廃墟化したような空き家がいっぱいあるわけでございまして、それが景観等も含めて非常に足かせになっているわけでございます。 答弁とすれば、「空家等対策の推進に関する特別措置法」によりまして、指導、勧告、命令、代執行というような、そういう方向の道を歩むという答弁がやはり出てくるわけでございますけれども、この法律はありますが、実際にこれどうなんでしょうか。中野市を初め、近隣でもこの法律にのっとって実行された事例というのはあるのでしょうか。 お尋ねを改めていたしますが、いかがでしょう。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 申しわけないですが、代執行等々に関しましては、その件の資料がございませんので把握してございません。よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) 数字的にはわからないとしましても、調べますと、代執行にかかる経費というのは市町村とかが持つわけではなくて、結局は所有者が全て負担するということになっているということでございまして、なかなか代執行をしたいといっても所有者が負担ができる状況にないような形もあると思っております。 そういうわけでございまして、先ほど山形県鶴岡市の例をとってみましたけれども、アンケートだから空き家の方々に対して送付をしたわけでございます。アンケートの内容等が少しありまして、これは回答数が1,124あったんですけれども、その中で「どうしたらよいかわからない」が161件、「解体費の支出が困難で解体できない」が282件、「更地にすると固定資産税が上がる」が219件、「売却相手が見つからない」が204件等、対応したいんですけれどもなかなか経費的な部分で所有者自体でできない、不可能だということが、実際にこの危険な空き家がふえてしまう結果をもたらしているというふうにわかると思うのです。その辺を解決しないと、ただただ法律があるからといっても、なかなか解決しませんし、適切な管理をしてくださいといっても、当事者とすればなかなか余裕もないということになっているわけでございます。 こういう部分については、そしてまた各区長さんから、何とかできないかというような要望も多々上がってきているわけでございまして、こういう部分について、前回、近隣市町村の対応等を見ながらまた対応していくというような答弁があったというふうに思っておりますけれども、空き家対策で結構調べますと、いろいろな事例というのが出てきております。いわゆる特定空き家、危険度が高くて改修不能な事案については、指定がされるわけでございますけれども、解体したくても費用の負担が非常に困難という事例につきましては、例えば、北海道の室蘭市においては、近隣の住民とか、町内会に所有者については無償で譲渡をしてくださいということを前提として、近隣住民、町内会には、空き家の解体費用と所有権移転の登録費用等の負担だけで買い取ってもらうと。市からは解体費用の10分の9、上限150万円を助成するというような施策をやりまして、平成29年12月現在で3件の申請があったということがあります。 また、和歌山県の田辺市においても同じようなことをやりまして、7件の支援がございました。 そしてまた、近隣では、長野市さんについては、この資料を見ますと、2017年の時点で、NHKのニュースでやったらしいのですけれども実際の空き家の数が8,000戸あったということがございまして、そのうちの5,000戸が所有者の不明な空き家だったというようなことがニュースでやられたということでございます。そんなこともあってか、長野市さん、かなり力を入れているのではないかと思っております。 老朽危険空き家の解体工事の補助金というのをやっておられます。ある程度所得も関係ありますけれども、市税の未納のない方等に対しまして、特定空き家になっているということが条件でございますけれども、解体工事費に直接かかる費用の2分の1の負担、上限が50万円を支給するというようなこともやられております。 近隣市町村でも、このように空き家に対してかなりの課題として市町村で対応されているということが、このように事例としてもわかってございますけれども、この部分についてどうでしょうか。 中野市としても、こういう部分で地域の方で空き家を解消する部分で、毎年とは言わずに区長さんと相談をしながら毎年1件でも2件でもこのようなことをとり入れながら空き家を解消するという施策があってもいいと思いますが、それについてはいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 空き家の対応につきましては、先ほど説明申し上げました平成27年と平成30年に実態調査をいたしまして、今のところ、相続関係を調べたりして該当の方に壊す意向等々の調査をいたしております。大分追っかけられるというか、どこか行っていらっしゃる方とかというのもわかるようなことになりまして交渉しておるんですけれども、空き家を壊す等々の相談につきましては、大変時間がかかります。未相続の場合には、たくさん権利者がいらっしゃったりとかということで、その1件、1件について交渉したりする場面がございますので、現在のところは、平成30年調査を終わったところで、その所有者の方に責任持って対処していただくようにうちのほうとしてはお願いをしているところでございまして、できれば土地を更地にして、それを売るので壊す費用が出せればいいなという地権者の方もいらっしゃるんですけれども、なかなかそこら辺も難しかったりするところで、個別のところで相談に乗りながら、一度にたくさんできるわけではございませんけれども、順次対応してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) 市の立場として、そのように段階を追って対応していくのは非常にありがたいわけでございますけれども、実際に空き家数がかなりのスピードでふえているわけでございます。そしてまた、非常に危険な空き家がふえているわけでございまして、それはそれでぜひしっかりと粛々と行っていただくのはお願いをしたいところでございます。そしてまた、このように、ほかの市町村ではこういうような事例も出てきているということについて、参考にしていただいて、実行に移していただければと思うのですけれども、市長の考えいかがでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) 今、建設水道部長からお答え申し上げましたとおり、個々の事例というのがございまして、まずは所有者不明、所有関係がどうなっているかということを追跡調査したりとかして、それで、その後の対応につきましては、いろいろ情報提供したりして、これまで個々に対応してきたところであります。 特定空き家に関しましては、そういった地道な手順を踏むと同時に、また今、中村議員からお話ございましたけれども、市として、例えば壊すときの助成を推進するためにとかというのは、もう少し事例を踏まえて、中野市の実態を見ないと何とも言えないかなと思っています。 いずれにしましても、今、空き家につきましては、市としましても重要な問題であるということで認識しておりますので、今後とも地道な調査、それから対応をとりながら、あるべき体制、どういった施策が展開できるかということは検討してまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 3番 中村秀人議員。 ◆3番(中村秀人君) ぜひまた前向きに検討いただいて、空き家数が少しでも減るようによろしくお願いをしたいと思います。 所有者の不明な空き家について、さっきお話ししましたけれども、もともとそういうのが発生する原因の一つに、相続という立場になったときにそれぞれの方が登記をされていないという部分の現状があるということも聞いております。登記自体が義務ではなくて、手続を行うのは相続人の意思に任せるということが、それによって登記がなされていない原因だと思っておりますけれども、それが結局、いざこういうときになった場合に権利の関係で非常に調整が難しい、そしてまた、市の皆さんも相続人を探すのに非常に時間と労力をかけているという原因にもなりますし、また、土地をいざ売り買いするとか、災害等の復旧等についても登記されない不明のままだと非常に対応がとりづらいという部分があると思っております。 登記をいかに皆さんするようにするかという部分も課題の一つに挙げられるのではないかと思っておりますけれども、このことをちょっと市役所の担当職員の皆さんと話をしたときに、法務省の中で、民法の改正として改正案が2020年の臨時国会のほうに提出を目指しているということでございまして、その中には相続の登記を、今まで任意で行われていたところを義務化するというような法案を上げるというような流れができてきているということを情報としていただきました。非常にいい方向ではないかと思っております。 できれば、それにかかる費用等も減免等の措置がされればいいと思いますけれども、それとまた中野市においては、10月1日より市民課でご遺族のサポートコーナーを新たに設けるという話をお聞きしました。いろいろな部分で亡くなられた方に対して遺族が非常に不安が多いということ、それについては市の職員がサポートすることで非常にありがたいと思いますけれども、その中に一つプラスして、ぜひまた相続をしっかりとやっていただきたいとご助言をいただくようなこともしていただきながら、今後とも空き家等がなくなるように、住みやすい中野市となりますようにお願いいたしまして、私の質問とさせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(原澤年秋君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで昼食のため午後1時まで休憩いたします。 (休憩)(午前11時52分)--------------------------------------- (再開)(午後1時06分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △発言の訂正 ○議長(原澤年秋君) この際、農業委員会長から発言の申し出がありますから、これを許します。 農業委員会長。 ◎農業委員会長(清野信之君) 先ほどの中村秀人議員の一般質問に対する答弁におきまして、ある自治体と申し上げますところを飯山市と申し上げてしまいました。訂正をお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 以上のとおりでありますから、ご了承願います。--------------------------------------- △発言の取り消し ○議長(原澤年秋君) この際、農業委員会長から発言の申し出がありますので、これを許します。 農業委員会長。     (農業委員会長 清野信之君登壇) ◎農業委員会長(清野信之君) 先ほど、中村秀人議員の一般質問に対する答弁の中で一部不適切な発言がありましたので、ここでこれを取り消したいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) お諮りいたします。 ただいま農業委員会長から発言のとおり、不適切な部分について取り消したい旨の申し出がありました。この取り消し申し出を許可することにご異議ありませんか。     (「異議なし」という声あり) ○議長(原澤年秋君) ご異議なしと認めます。 よって、農業委員会長からの発言取り消しを許可することに決しました。 なお、取り消し部分については、議長に一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。     (「異議なし」という声あり) ○議長(原澤年秋君) ご異議なしと認めます。 よって、取り消し部分については、議長において行うことに決しました。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午後1時08分)--------------------------------------- (再開)(午後1時09分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 順位10番 第2次中野市総合計画・前期基本計画について、農業振興について、住生活環境の整備について、2番 宮島包義議員。     (2番 宮島包義君登壇) ◆2番(宮島包義君) 2番 宮島包義でございます。 通告に従い順次質問をさせていただきます。 はじめに、1項目めの第2次中野市総合計画・前期基本計画についてであります。 基本構想、基本計画、実施計画を体系とする総合計画のもと、6本の柱を軸とする基本政策の実現を目指した30項目の政策と72項目に及ぶ施策で構成される、平成28年から令和3年、2021年の6カ年を期間とする前期基本計画が策定され、その計画の実現、達成に向け、鋭意取り組みをされているものと推察しております。計画樹立から半期の3カ年が経過いたしました。 そこで、現時点での進捗状況とその評価についてお伺いをいたします。 基本計画は必要に応じ改定する、また、計画期間は3カ年とし、毎年度見直しを行い、その実効性を高めるとしております。 2点目として、前期基本計画の改定、見直しの有無についてお伺いいたします。 また、成果目標を掲げ、取り組みをされておりますが、幸いにも現時点において数値達成をしているものや、環境の変化により下方修正をせざるを得ない事柄がありやしないかと推察します。 3番として、成果目標値の変更をしたものがあるか否かをお尋ねいたします。 次に、2項目めの農業振興についてであります。 地元農協の資料によりますと、平成30年度農産物取り扱い額は271億3,000万余円であり、本年令和元年度は、キノコ類の236億1,000万余円、果樹類の61億5,000万余円を中心に、304億8,000万余円を計画しているとのことです。 また、当市のホームページにおきましても、全国有数の高品質と生産量を持つ施設農業の盛んな土地であると紹介をしております。このことは、先人各位の産業育成に対する積極的な姿勢と努力、それから、それらを引き継いだ後継者の研さんと熱意、意欲ある取り組みが、全国に誇れる農産物生産・供給都市として、その姿を構築しているものと考えます。市としても、この農業振興に対し、さらなる取り組みと支援が必要不可欠であると考えます。 そこで、入り口の部分でありますが、農林業の振興施策の中で課題認識をし、取り組みをしようとしている3点について伺います。 まず、広域電気柵の恒久柵化についてお尋ねします。 当市南部と隣接する2町村においては、仕様は異なりますが、野生動物による農産物被害防止に対して地上部には波トタンあるいは金網によって侵入障害壁を設けて、その上には感熱線をめぐらし、鉄支柱でそれらを支える、地上高約1.5から1.8メートルの強固な電気柵を、山際を中心に設置されております。お聞きしますと、維持管理作業の低減はもとより、被害発生の減少と設置効果は想像以上であり、また、その効果を向上させるには緩衝帯を設けることではないかというような話でございました。 1点目として、恒久電気柵の設置状況について。 2点目として、今後の取り組みの考え方について。 3点目として、緩衝帯設置に対する支援の姿勢についてお伺いをいたします。 次に、土地改良施設の更新に対する支援についてお尋ねいたします。 農業用水路の老朽化、部分的な地盤沈下により溢水あるいは漏水、また、通行の妨げとなるような道路への水の流出等で必要水量の確保がままならず、水田耕作者をはじめ多くの耕作者が苦慮、苦労をされております。 また、このことにより、樹園地、畑地への浸水被害も発生している等、改修、整備を必要とする地点が多く存在しているのではないかと推察をしております。特に、私の地元でありますけれど南部田園地帯は、1,000分の1に近い勾配、ほぼ平らに近い地形であるということから、殊さら多いのではないかと思います。対応のおくれが遊休荒廃地発生の要因になることも危惧されます。適切かつ臨機応変な対応とともに、中・長期的な展望を関係機関を交え検討する時期に来ているのではないかと考えます。 そこで、1点目、農業用水路等の過去3カ年の修繕の実績について。 2点目として、現状把握の取り組み状況について、お伺いをいたします。 次に、3点目の遊休荒廃農地対策についてお尋ねします。 県の農林業センサス数値によりますと、県下全体では、平成17年から平成27年のこの10年間で、農業専従者は約17%の減少、65歳以上の占める割合が64%から72%へ上昇している等、担い手の不足の引き続きの進行と、特に高齢化比率の上昇傾向は顕著であることを示しております。 当市におきましては、数値の捉え方が若干異なるかというふうに思いますが、専従者数が36%の減少、高齢者の占める割合が38%から49%に上昇し、加えて耕地面積は12%の減少となっております。農業生産構造が画一的でなく単純比較はできないところでありますが、施設農業比重が高いこの本市においては、活力ある農業継続を可能にする要素は多分にあると考えます。 また、反面、減少面積の比較的多い畑地の約20%は、遊休荒廃地化進行を物語っているのではないかと思慮いたします。この地域の立地条件を生かした荒廃農地活用の摸索、それらを含めての地域農業者間同士の話し合いができるコンパクトな人・農地プラン体制の強化。 もう一点は、遊休荒廃農地再生支援事業として、関係機関協力のもと再生した後、意欲ある担い手及び新規就農者へあっせんする体制を検討するというくだりがこの中に記されております。これら対策を一刻も早め、底の部分、影の部分に光を当て、力強い農業振興ができるように、お取り組みをされたいというふうに考えております。 そこで、遊休荒廃農地の地域、地区別面積はどのような状況か。 2点目として、農地の再生整備面積の過去3カ年の推移について。 3点目として、遊休荒廃農地化の防止に向けた対策について。 4番目として、人・農地プランの今後の進め方の考えについてお伺いをいたします。 次に、3項目めの住生活環境の整備についてであります。 はじめに、防犯対策の取り組みについてお尋ねします。 幼いとうとい命が奪われる凶悪事件を初め、対抗力のない子供に対しての刺傷事件、放火・窃盗事件等、生命、財産にまつわる犯罪が多発をしている昨今であります。また、これらの事件解決に防犯カメラが重要な情報源となっております。防犯カメラの設置は、犯罪の未然防止と抑止力向上に大きな効果が期待できるものと考えます。 そこで、道路及び公共施設に防犯カメラを設置してはと提案しますが、お考えをお伺いします。 次に、道路等の交通安全対策についてお尋ねします。 道路の陥没等につきましては、可及的速やかな対応により安全が担保されているかというふうに思います。草の生い茂る時期に極端に目につくのは、道路の隅、路肩といいますか、路肩及び車歩道を区分している縁石の確認を不可能にする、見づらくしているというようなことがまれにある状況であります。大人の背丈ほどに伸びた、繁殖、繁茂した雑草でございます。近隣を回ってみますと、道路に隣接をしておる住宅あるいは農地等の所有者、地区自治会の道路環境の整備、快適な空間づくりに対するお骨折り、取り組みにより手入れの行き届いた道路とのギャップが極めて大きくて、安心環境から突然危険環境箇所となる、歩行者、特に自転車利用者の転倒事故等の発生要因になりはしないかと危惧をしております。大人の目の位置、大人の目線と子供の目の位置、子供の目線、相当条件が違います。子供の目線あるいは判断力等に合わせての対処が、利用者共通の得策ではないかと考えます。地域の住民、地区自治会の取り組みが水泡とならぬよう、適切かつ機敏な道路管理の徹底をさらに強める必要を感じます。 また、昨年、地区自治会を通じ、道路沿いに設置してあるブロック塀調査や所有者の依頼に対応した点検等、被害防止対策が講じられておりますけれど、これらのものは年々劣化するものであります。一過性のものとならぬよう、取り組みを進めていただきたいというふうに考えます。 そこで、1点目として、歩行者、自転車利用者保護のため、雑草駆除の実績状況について。 2点目として、ブロック塀等の倒壊防止対策の取り組み状況。 この2点についてお伺いをし、最初の質問とさせていただきます。 ○議長(原澤年秋君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 宮島議員のご質問にお答え申し上げます。 まず、1点目、第2次中野市総合計画・前期基本計画についてお答え申し上げます。 第2次中野市総合計画・前期基本計画の進捗状況につきましては、前期基本計画に掲げる成果目標のうち重点プロジェクトに掲げる総合戦略事業について、毎年度、進捗状況を把握し、評価、検証を行っております。 その評価につきましては、総合戦略事業の重要業績評価指標、いわゆるKPI数値は、おおむね順調に推移しているところであります。 前期基本計画の改定や施策の見直し、成果目標の変更はしておりませんが、毎年度実施している事務事業マネジメントや市民満足度調査により、選択と集中による事務事業の最適化及び各施策の市民ニーズの把握と行政課題の抽出、検討を行い、実施計画及び予算編成に反映させております。 次に、農業振興についてお答え申し上げます。 恒久柵の設置状況につきましては、市内1地区で1,130メートル設置しております。 今後の取り組みにつきましては、中村議員にお答え申し上げたとおりであります。 緩衝帯整備に対する支援につきましては、有害鳥獣による農作物等への被害を防止し、野生鳥獣が人里に出没しにくい環境整備を支援するための中野市有害鳥獣対策事業補助金を活用いただきたいと考えております。 農業用水路等の現状把握につきましては、既存施設が現在どのような状態にあるのか把握していないことから、今後ふぐあいが生じている箇所を優先に、関係者と調査、点検などを実施し、現状把握に努めてまいります。 遊休荒廃農地対策につきましては、昨年9月に設立した中野市遊休荒廃農地解消推進協議会による活動や首都圏での就農相談会に参加し、新規就農者の確保に努めております。 また、遊休荒廃農地を借り受けて農地として再活用する際には、その再生作業に要する経費や営農資機材の購入に要する経費を支援しております。 人・農地プランの今後の進め方につきましては、県で示された方針に基づき、それぞれの地域においてより活発な話し合いができるよう、農業委員会や関係機関と連携し、取り組んでまいります。 農業用水路等の過去3カ年の修繕の実績、遊休荒廃農地の地域、地区別面積及び農地の再生支援面積の過去3カ年の推移につきましては、以下、経済部長から答弁をさせます。 次に、住生活環境の整備についてお答え申し上げます。 防犯カメラの設置につきましては、犯罪の防止や犯罪捜査に有効な設備であると考えておりますが、プライバシー保護の観点から慎重に対応すべきものと考えております。 市としての防犯を目的とした道路への防犯カメラの設置につきましては、不特定多数の通行される方を本人の同意なしに撮影または録画することになることから、設置、運用については十分な検討と市民の皆様のコンセンサスを得る必要があると考えております。 市庁舎など公共施設への防犯カメラの設置につきましては、車上狙いの窃盗防止や公共物の器物汚損防止といった犯罪防止など防衛的な意味で設置していることから、今後、各公共施設で防犯カメラの設置の必要性を十分精査した上で、設置の是非を考えてまいります。 道路等の交通安全対策につきましては、安全な道路交通の確保を図るため、幹線道路を中心に草刈り等を行い、適切な維持管理に努めております。 歩行者等の通行の妨げになる箇所として市民からの通報等があった場合には、その都度、対応しております。 ブロック塀等の倒壊防止対策の取り組み状況につきましては、昨年度、各区に依頼し、一般の交通に供する道路に面して建てられている危険なブロック塀等の実態調査を実施し、303件の報告を受けております。現在、このブロック塀等について職員による現地確認を行い、随時、所有者等に対し適正な管理指導を行っております。 また、ブロック塀等を所有する方からの申し込みがあった場合は、市と委託契約をした建築士等の専門家によるブロック塀等の無料安全点検を実施しております。 以上、お答え申し上げました。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。     (経済部長 宮本浩明君登壇) ◎経済部長(宮本浩明君) 農業用水路等の過去3カ年の修繕の実績、遊休荒廃農地の地域、地区別面積及び農地の再生支援面積の過去3カ年の推移につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 農業用水路等の過去3カ年の修繕の実績につきましては、平成28年度が37件で1,793万余円、平成29年度が38件で1,550万余円、平成30年度が47件で1,820万余円であります。 遊休荒廃農地の地域、地区別面積につきましては、平成30年11月末現在で、中野地区15.3ヘクタール、日野地区25.8ヘクタール、延徳地区28ヘクタール、平野地区22.5ヘクタール、高丘地区22.9ヘクタール、長丘地区27.8ヘクタール、平岡地区4.3ヘクタール、科野地区22.9ヘクタール、倭地区58.3ヘクタール、豊田地区308.6ヘクタールであります。 農地の再生支援面積の過去3カ年の推移につきましては、平成28年度が5.9ヘクタール、平成29年度が4.5ヘクタール、平成30年度が4.8ヘクタールであります。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) お答えいただきました。 第2次中野市総合計画については、市長からも話ございましたが、鋭意取り組みをされているというようなことで理解をさせていただきたいというふうに思いますが、その中で1点だけ、市長の胸のうちを聞いては失礼かと思いますけれど、これは何とかやらなければいけないのではないかとかいうような、そんなものがあるか否か、財政調整基金を取り崩してもというようなことは言いませんけれど、あったらひとつお聞かせ願いたいというふうに、1点お願いをいたします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) お答え申し上げます。 この第2次中野市総合計画・前期基本計画に掲げた目標を練りに練って6つの柱でやっているもので、それぞれ関連性がございますし、どれがどれで、これだけは絶対というようなわけにはちょっといかない。例えば、人口問題一つとりましても、人口をふやすための手段というのは全てのものがこれにかかわっておりまして、どれ一つ、逆に言いますと達成、未達成がないように、今後とも取り組んでまいりたいというふうに思っております。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) おっしゃることのとおりでありますけれど、しっかりひとつ市政運営をお願いしたいというふうにお願いをいたします。 次に、先ほど話で出ましたけれど、恒久電気柵を設置をされた箇所があるということでありますが、どのような仕様のことをおっしゃっているのか。ちょっと細部についてお教えをお願いをしたいというふうにお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答えします。 市長答弁にもありましたけれど、市内で1地区設置しておる1,130メートルの設置部分ですけれど、これは中野地区でございまして、電気柵のない箇所に設置されておるものでございまして、これは国庫補助2分の1、メートル当たりの単価の設置費用につきましては、1万2,000円ほどかかるという内容となっております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) 私聞いているのは、従来型のようなものなのか、本当にしっかりしたものなのかという、構造上の話もお聞かせ願いたいということなんですが、いかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) すみません、私、設置されている現場の図面を確認しておりませんので、どういった形態のものか、ちょっと把握しかねております。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) 先ほど、隣接する村町の設置状況について話をしたわけでありますが、あるところでは、ちょうど私の背丈ぐらい金網で地上からの侵入がないようにする。上部は、こういう返しといいますか、つけて、そこに電線を張ってある。猿も容易に飛び越えることができないのではないかというような施設をして、そのところに住んで営農される方が、このぐらいしないと今の動物、言うことを聞かないなというのは変な話ですが、言うことを聞かないなというような話をしておりましたので、どんなような構造かというふうに伺ったのですが、よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答え申し上げます。 設置しております箇所につきましては、高さが約1.2メートル、地上から下半分、約60センチですけれど、そこはトタンで設置しておりまして、半分から上の部分につきましては横網で設置されておりまして、縦には鉄パイプで補強されておるような状況であります。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) 設置成果が上がるような構造物のものがあるかというふうに思いますが、安心して営農ができる、私どものところ、ちょっと言い方がまずいかわかりませんけれど、住宅街にまで野生の猿が来ているというようなことでございますので、先ほど同僚議員からも話出ましたけれど、生活安全というふうな面からも取り入れをし、安全な生活ができる、安心して農業ができる、こんなような環境づくりをしていただけるように強く要望をいたします。よろしくお願いいたします。 先ほど、緩衝帯整備に対して鳥獣からの農産物被害の減少を期待できたというような話がございますけれど、どのような状況を頭の中に思い浮かべたらいいのか。例えば、周りのところを何メートルか雑伐をして、どのような距離をつくったか。このようなことで、メートルと延長距離とその面積について、おわかりでしたらお願いをしたいというふうに思います。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答えします。 緩衝帯整備に対する内容につきましては、総延長が約45キロメートル設置しておりまして、議員おっしゃるように、草木がその部分に対して生い茂らないような形の管理が必要となってまいりますので、その管理にはご苦労されていると思いますけれど、この緩衝帯整備に係る事業につきましては、賃金ですとか委託料、対象経費の2分の1の支払いが行われているような内容となっております。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) 先ほども言いましたけれど、緩衝帯と電気柵、このセットがより効果的であるというようなことでございますので、その辺についてひとつ積極的なお取り組みをされ、農家が安心して暮らせる環境づくりをつくっていただきたいというふうにお願いをいたします。 それから、農業用水路の修理等の話、先ほど頂戴いたしました。このことから考察され、将来的にどういうふうにしたらいいのだろうかというようなことまでお考えでありましたら、お聞かせ願いたいというふうにお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答えします。 これも、先ほど市長答弁でさせていただいて繰り返しになりますけれど、現状は把握していないというのが実態でありますので、今後ふぐあいが生じている箇所を優先的に、関係者と調査、点検などを実施して、現状把握に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) 部長のおっしゃったとおり、ひとつよろしくお願いをしたいというふうにお願いをいたします。 それから、道路の件でございますけれど、先ほど市長から答弁を頂戴いたしました。雑草駆除については、リアルタイムにやっているというようなことでありますけれど、市民からの通報というのがどのぐらいこの中にあるや否や、お聞かせを願いたいというふうに思います。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) お答えをいたします。 市民からといいますか、区から要望を受けて除草を実施しておる路線が10区、19路線、実際として今ございます。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) ということは、道路管理者としての市へは、通報しなくていい状況になっているというふうに理解をしてよろしいんでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 市のほうでは、主に幹線道路の除草を行っております。一番危ないのが、路側から草が繁茂してきて路側のところがちょっと通れない状態になってしまって、歩行者とか自転車が車道のほうに出てくるというのが一番危険な状態だというふうに思っておりますので、私ども、幹線道路のところを主に除草しておりますけれど、それだけでは間に合わない部分がとてもありますので、その部分につきましては、市民の方の、できれば区を通していただきたいのですけれど、区長さん等から通報いただいて対応しておるというのが現状でございます。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) できれば、そこに市の黄色い車と言っては語弊がありますけれど、自営で管理される車があるわけでありますから、私、先ほど言いましたけれど、ところどころにあって、ちょっと油断をすると、先ほど部長からの話ございましたけれど、道路へ出て、若干進行方向を変えなければいけないというところがありますので、要望としては恐縮なんですけれど、随時ひとつ見回りいただきながら、農家、近隣の皆さんに協力を得るところ、あるいはやっていただきたいというようなところありましたら、そんなこと含めて安全対策を講じていただくように、進められることをお願いをいたします。 それから、先ほど市長から答弁ございましたけれど、私の情報が間違っているかもわかりませんけれど、県市長会で防犯カメラを設置する、防犯カメラを街灯などに設置する自治体に財政支援を求めることの内容を決めたという報道がありましたが、そのことについては事実なのでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) さきの長野県の市長会として、防犯カメラ設置に関して支援をいただきたいというような、そういった要請を県のほうに一致して上げさせていただいたという経過は、間違いございません。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) 内容を見ますと、私もよくわかりませんけれど、自治体で設置するものか、あるいは設置した事業者に助成をするかというような戸惑いをされているような市長さんがおられたということでございますが、審議内容の中でいろんな問題が出たのでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 市長。 ◎市長(池田茂君) 余り議論にはならなかったと記憶しております。 ただ、そこでも出たのは、やっぱり設置に当たっての、先ほど壇上よりお答え申し上げましたとおり、後からも報道等でされましたけれど、プライバシーの問題とか、設置に関してはさらなる設置主体の慎重な配慮が必要だということは承知の上で、皆さん賛成したかと思っております。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) わかりました。 次に、もう一点でありますけれど、通学路への防犯カメラの設置は、2018年度から特別交付税で支援をするというふうなことで、県内6市村が1,000万円の交付を受けたというような報道がありますけれど、そのような状態についてご存じでしたらお聞かせを願いたいというふうにお願いをいたします。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午後1時49分)--------------------------------------- (再開)(午後1時50分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 大変申しわけございませんが、通学路に対する防犯カメラの設置につきましては、把握してはございません。よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 2番 宮島包義議員。 ◆2番(宮島包義君) ほかの市町村でもやっておられるということですから、現状の状況を把握しながら、もしできるところであれば、通学路等への設置をするように、ひとつ情報収集をお願いをしたいというふうに思います。 以上をお願いしまして、質問を終了いたします。ありがとうございました。 ○議長(原澤年秋君) 次に進みます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午後1時51分)--------------------------------------- (再開)(午後1時53分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 順位11番 高社小学校について、市道の維持管理について、台風第10号による農業被害に対する支援について、12番 永沢清生議員。     (12番 永沢清生君登壇) ◆12番(永沢清生君) 12番 永沢清生です。 通告した3項目について質問いたします。 最初に、高社小学校についてお伺いいたします。 6月18日に倭小学校において開催された保護者説明会では、多くの保護者が出席し、関心の高さを改めて感じた次第であります。出された意見や要望は、高社小学校への通学に関するものでありました。 どのような意見や要望が出されたのか、改めてお伺いいたします。 出された意見や要望にどのように対応されるか、お伺いします。 次に、市道等の維持管理についてお伺いいたします。 はじめに、維持管理の実施状況についてお伺いいたします。 市は、環境の保全や安全・安心を目的に市民サービスの一環として、市道の草刈りや樹木の剪定、道路側溝の清掃等を行っています。 そこで、現時点での実施状況についてお伺いいたします。 対応が不十分で取り残された市道法面の多くに、オオブタクサが繁茂しています。オオブタクサは、1952年に静岡県で最初に繁殖が確認されました。高さは最大で450センチ、幹の太さは直径4センチから5センチまで成長するものもある帰化植物であります。土壌の違いや乾燥に対する適応性は非常に高く、在来の草や農作物と競合し、駆逐してしまいます。オオブタクサは7月から10月に開花する杉と同じ風媒花で、花粉症の原因植物となっていることは広く知られています。健康被害を引き起こすオオブタクサが法面一帯に生い茂っているわけで、この点について管理者の認識をお伺いいたします。 健康被害を引き起こし、さらに在来植物や農作物との競合、駆逐することが考えられるオオブタクサについては、徹底した駆除が必要と考えます。市所有の道路法面に繁茂するオオブタクサについて、駆除対象として維持管理の範囲を拡大してはどうか、お伺いいたします。 維持管理の方法についてでありますが、市所有の道路法面のオオブタクサについて、駆除作業を地元区に委託することはできないか、伺います。 道路法面の対象箇所数、花の咲く前での適期の作業が大切であるため、市が全てに対応することは不可能だと思います。そこで、住民みずから駆除可能な自治会には作業を委託する、高齢化等で困難と思われる自治会には市の資源を集中する、そうすることで適期の作業が可能になるのではないかと思います。 道路法面の景観育成について考えがあるか、お伺いします。 ホームページによると、中野市では平成11年から花のまちづくり推進事業がスタートし、平成15年には、花のまちづくりボランティアの会が結成され、現在の参加団体は120を超えているとあります。各地区住民が沿道の空き地等に花を植えたり、宿根草の増殖のための交換活動などを行っているとあります。この活動を道路法面においてできないか、お伺いいたします。 最後に、台風第10号による農業災害に対する支援についてお伺いいたします。 8月15、16日の台風第10号については、15日午前10時から16日午前9時まで、風速10メートルを超える風が吹き続いておりました。この風によって、プラムの落果、リンゴ・桃の落果・枝折れ、梨の落果、キュウリ・ナスの風ずれ等の被害が確認されています。 被害状況について、あわせて、台風による農業被害に対する支援策についてお伺いし、最初の質問といたします。 ○議長(原澤年秋君) 市長。     (市長 池田 茂君登壇) ◎市長(池田茂君) 永沢議員のご質問にお答え申し上げます。 まず、1点目、市道の維持管理につきましてお答え申し上げます。 市道の維持管理につきましては、宮島議員にお答え申し上げたとおりであります。 市が管理する道路延長、総計で約878キロメートルあり、細部まで維持管理が行き届いていない箇所があることは認識しており、議員提案の市道法面の除草の範囲拡大は困難な状況であります。 市道の維持管理を地元区等へ委託することにつきましては、交通量の多い道路上での作業は危険が伴い、さらに、なれない作業でけがなども懸念されることから、地元区への委託は考えておりません。 また、市道法面への景観植物の植栽につきましては、現在考えておりません。 次に、台風第10号による農業被害に対する支援についてお答え申し上げます。 8月15日の台風第10号による農業被害の状況につきましては、市内全域において、桃、プラム、リンゴ等の落果被害がありました。被害を受けられた皆様に対しまして、改めてお見舞いを申し上げます。 被害額につきましては、8月23日現在、3,326万2,000円となっております。 農業被害に対する支援につきましては、JA等と相談しながら考えてまいります。 被害額の内訳につきましては、以下、経済部長から答弁をさせます。 以上、お答え申し上げました。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。     (教育長 小嶋隆徳君登壇) ◎教育長(小嶋隆徳君) ただいまの永沢議員の高社小学校についてお答え申し上げます。 6月18日に開催した倭小学校保護者への説明会での意見、要望につきましては、阿部議員にお答え申し上げたとおりであります。 説明会後は、北部地区小学校統合準備委員会役員会を開催し、役員の皆様からご意見を聞くなど教育委員会で検討してきており、現在もPTA役員との調整等を行っているところであります。 開校に向けて他の小学校区では通学体験も始まっていることから、早急に調整を行い、倭小学校区においても通学体験を実施するなど、できる限り保護者の不安等を払拭し、開校を迎えたいと考えております。お願いします。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。     (経済部長 宮本浩明君登壇) ◎経済部長(宮本浩明君) 台風第10号による農業被害額の内訳につきまして、市長答弁に補足してお答え申し上げます。 被害額の内訳は、プラム1,731万円、桃823万4,000円、リンゴ493万円、梨138万4,000円、西洋梨77万3,000円、キュウリ53万5,000円、ナス9万6,000円であります。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで10分間休憩いたします。 (休憩)(午後2時02分)--------------------------------------- (再開)(午後2時12分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 教育長にお伺いするわけでございますが、昨日の高木議員の北部地区の高社小学校の通学の質問のときに、市長は、意見を聞いて慎重に進めたいと、決定はまだ先だというような認識を示されました。 この点について、教育長のお考えも同じだと認識してよろしいでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 市長は、今、永沢議員おっしゃったように、確かにそういうお言葉述べられました。 私も、ちょっと市長の話から離れるかもしれませんが、子供たちが大変開校を楽しみにしているということを、学校現場から私、聞いております。それを受けて、先ほど答弁でも申し上げましたように、それぞれ各学校で開校に向けて、非常に一生懸命、PTA、地域の皆さんと協力しながら、閉校準備、開校準備に向けて進んでいるのは、永沢議員もご承知のとおりだと思います。倭小学校ももちろん漏れず、今こういう状況で一生懸命やってくださっているのはわかっております。 そのPTAの役員さん、三役の皆さんと、申しましたように事務局で、今、最後のような部分へ来て、お互いにその理解し合う、協力し合うというようなところで、どういうことができるかなということで、調整協議という言葉を使わせていただいております。これが一つのきっかけになればというような思いで、永沢議員も地元の市会議員として、当然これから具体的なところを知られ、また、ご理解、協力をいただきたいというようなことで、今、私の気持ちはそういうところにあります。 いずれにしても、100%完璧でスタートするということは、こんな言い方をすれば失礼ですが、ほかの小学校においても、なかなか細部にいくと100%というわけにはまいりません。でも、よりいい形でスタートできるように、PTA三役さん、くどくて恐縮ですが、PTA三役さんも一緒に、子供のために何とかというお気持ちでいるということは、私にもよく伝わってまいります。 というようなことで、ちょっと回りくどくなりましたが、倭小学校では参観日の後、PTAの皆さん、協議するというようなことも議員、お聞きになっているかと思いますが、ひとつ、いい方向で展開していけるように、ぜひ私も願っているし、教育委員会もその気持ちで前向きになっているというふうに、ぜひご理解いただければと。また、議員のご理解、ご協力も何分お願いしたいと、こんなふうに思っております。
    ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 今、教育長のほうから調整協議している。そして、しっかり聞いて、柔軟に対応していただけるというふうに理解してよろしいですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 市長は市長のお立場で言われているもので、私はあくまでも、大変議員期待しているその言葉でなくて、協議調整中でご理解いただければというふうに思っておりますが、何分お願いします。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 先ほど、PTA役員と、これから協議調整進めていくというようなことでございました。 その中、9月6日に、倭小学校PTA役員と担当職員との話し合いがございました。その折、担当職員から、大原則である低学年のスクールバス、高学年の路線バスとした通学方法は、統合準備委員会での話し合いを経て決定したものであり変更できないといった、もう既に決まったかのような話をその担当職員から聞かされたと。大変がっかりして、もう落ち込んで、今、寝込んでしまうような勢いなのですが、まだ、決定していない、今おっしゃられた調整協議してちゃんと聞いていくということなので、保護者や地域のみんなの意見を聞くと、決定していないと、みんなの意見を聞くということと、それから保護者、地域の理解を得て進めていくんだということを、そしてまた、今後どういう、それを周知していくのか、周知方法です。それらについて教育長の答弁をお願いします。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 今、調整中ということでありますので、なかなか具体的なことは申し上げられないんですけれども、ぜひ議員さんにおかれましても、保護者の皆さんと調整中ということをご理解いただいて、少し見守っていただきたいというふうに考えております。 これまでもご答弁申し上げましたとおり、大原則は教育委員会で決定させていただきました。それで、その説明をして、いろいろご意見があったと。では、これからどうしていったらいいかということを、教育委員会内部、あるいは統合準備委員会の役員の皆さんへもお話をさせていただいてきたところであります。それをもとに、では、どう進めていくということのヒントとすれば、以前の倭小学校のお話し合いの中で、1年生から6年生まで同じ通学方法ということも考えられるのではないかと。今まで倭小は集団登校してきたんだと、そういうようなことをおっしゃったということから、そういうのをヒントにいろいろ考えて、今、調整中だということでありますので、少し見守っていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 確かに、6月18日の保護者説明の折に、1年から6年まで同じ通学方法で進めていただきたいという保護者の話が出ております。 そして、これは、たしか阿部議員に答えられたところにもあったと思います。保護者の、PTAの、そして、また地域の思いを酌み取っていただけるのだという思いが、今いたしました。ありがとうございます。 それで、次に、今まで保護者と説明会を数多く持ってきておられるわけですけれども、保護者の教育委員会に対する信頼がとても揺らいでいる現状について、ちょっとお伺いしたいわけですけれども、6月市議会定例会において、路線バスを使わず、現在購入されているスクールバス2台で通学可能とする計画についてお伺いいたしました。そのとき答弁では、ここに議会会議録もあるわけですけれども、答弁では、「検討した結果、確かにスクールバス2台で、細かく幾らでもやろうと思えばすることは可能ですけれども、そうすると全体に相当影響があります」という答弁でございました。そして、「通学時間帯が相当後になってしまったり、相当早くしなきゃいけないという懸念があります」というような答弁でありました。 それでこの案については否定されたわけなんですけれども、一方、6月18日の説明会の中で、やっぱり同様の質問が出たときに、担当職員は、「不可能ではない」と、「間違っていない」と言っているんです。教育委員さんも出席しておられたわけですけれども、「よくできていて、よく考えられた案だ」というような答えをしているのです。これは、とてもこれを聞いて、この案を出した人もショックを受けたり、憤慨したり、悲しんだりしておられるわけですけれども、どうして一緒に検討されているのに違った結果になっているのか、その点について、まずお伺いしておきます。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) いろいろなところで、いろんなことが言われているのかもしれませんけれども、前回の議会の答弁は、お話し申し上げたとおりであります。 それで、検討の過程では、確かに、それはいい案かもしれないけれどもというようなことあったのかもしれません。ですが、最終的に、この間の6月市議会定例会でお話し申し上げたとおりということで、ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 今ので誤解が、多分、阿部議員さんがきのう聞かれたときに、同じ質問をされたときに、間違っていないとやっぱりおっしゃった、答弁で。 その間違っていないと言うのと、否定したのが間違っていないのと、同じ検討をした人が肯定してもいるというようなことがあるので、やっぱり、同じ教育委員会の中に間違った--どちらかが多分間違っているのだろうと思うけれども、どちらも間違っていないとはあり得ないので、どちらかが間違っているんだと思うのだけれども、やっぱり誤解のないようにしていかなければならないと思うので、もう少しよく説明していただければと思うのですが。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) 先ほども申し上げましたとおり、検討の過程で、一番最初にご提案いただいたときに、これはいい案かもしれないねということはあったのかもしれません。その後、内部で検討して、最終的に6月の市議会定例会でお答え申し上げたとおりということでありますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) とにかく、この2台のスクールバスの案というのは、教育委員会で提出したスクールバスを利用した、あるいは路線バスを利用した登校の案を変更するものでない、それほど、他地区について変更するものではないということだけ申し上げておきます。 それでは、もう一件、どうもこれ、教育委員会として不信感が募るなというのがございます。 3月の市議会定例会において、総務文教委員会で、路線バスの使用ができない場合、スクールバス2台で不足する場合はどうするのかという質問があって、そのとき、教育委員会というか、このときは総務文教委員会ですので、次長が答えられるのではないのかもしれませんが、市が持っているバスで対応すると答弁されたんですが、保護者説明会において、路線バスではなくて市の行政バスを使ったらどうかという質問に対しては、その担当者は、運転手の確保が困難なために、市所有のバスでの通学はできないと、そういう答弁だったということです。責任放棄とも思われる答えなんですけれども、議会での答弁と説明会での答えが真逆である点について、これは信頼を失うに十分だというふうに思うわけですけれども、教育長、この点についてはどう考えておられますか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) その3月の総務文教委員会での、臨時のバスをということでありますけれども、それを想定したのは、2台では足りないような、例えばイベントを開催しなければならないときとか、あるいは災害が起きたときとかには、今ある行政バスを追加して使うという、そういう意味でご答弁を申し上げたものであります。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) とにかく新しい学校に統合して、楽しくこれから学校生活をやっていこう、あるいは親も喜んで送り出していこうと思ったときに、教育委員会と保護者との信頼関係というのが損なわれているようでは、大変、保護者にとって、子供にとってつらい状況といいますか、苦しいことになってしまうのではないかと思うので、ひとつ信頼を回復するような、何かそういう手だてを考えていただきたいと思うわけです。教育長、ひとつ考えお聞かせください。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 今、永沢議員さんおっしゃったことは、もうごもっとものことで、まさにこれは大原則というやつで、ほかの議員さんもおっしゃったように、教育委員会と信頼関係が、まるきっしもう、ということをご指摘いただきました。 今までの手続上のことで誤解を与えたということについては、教育委員会として反省しなきゃいけないわけですが、これからの中でその分を取り返すぐらいに教育委員会として信頼回復、つまり子供たちのために、子供たちがいい開校を迎えられて、保護者もよかったなと、こういうふうになれるようにすることが、信頼回復にとって一番大事なことかなと、こんなことを思っておりますので、これからの、また、いろいろ残された期間、教育委員会として努力をしていきたいというふうに思っておりますので、お願いします。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) げた箱をみんなでつくるようなイベントがあったり、子供たちも楽しみに、親御さんも楽しみにしているので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。 それで、一つだけ聞きたいんですけれども、通学体験、2回ほどやろうというふうなことでした。その通学体験に際して、安全評価というものは、どなたかが、どんなぐあいに、どんな内容でやるのか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) それは職員も同行いたしますので、その職員が最終的には判断するのと、あと、その実態を、保護者の皆さんがどういうふうにされるかはちょっとわかりませんけれども、一緒に乗られる方もいらっしゃるかもしれないし、そういう方々と意見を共有しながら判断をしていくこととなると思います。 以上であります。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 例えば、何かについて点数化するとかそういうことではないんですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育次長。 ◎教育次長(花岡隆志君) そういう数値であらわすことは大変難しいと思いますので、そういうことは考えておりません。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) もう一点だけ。休日に、バスに乗って友人のところに子供たちが行くというのを、メリットの一つに挙げておられるんですけれども、これまで、教育委員会、学校は、子供だけでバスや電車に乗っちゃいけないよという指導をしていたと、私は思っています。 それが変わったのは、どんな話し合いがされて、どんなことが改善されてそういうふうになったのか、お伺いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 今、議員さんおっしゃるように、現在の小学校の決まりでは、いわゆる校区外へ出ないようにと、----------------決まりではそういうふうに一応なっております。 この統合に関して、バスを利用して休みの日に友達のところへ行くというのは、これから新しい学校のPTAの組織もほぼ固まりつつある中で、いわゆる学校の決まり、校則というのは、PTAの皆さんと学校職員とよく相談して決めることであって、できれば、これは私、個人的な思いですが、これからの子供たち、小学生、校区内にとどまっていていいのかなと。今度、北部のほうで友達関係も広くなるし、倭から、例えば平岡の子供のところへ遊びに行くとか、そういうこともあっていいんじゃないかな。当然、そこへいろいろな、例えば、親が知らないうちに友達のところへ遊びに行っちゃいけないよとか、そういう決まりは当然つくるんだと思いますが、これからそこら、ぜひ決まり、校則をつくるときに検討してもらいたいなと、こんなことを思っております。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) これから、細かい決まりごとを決めていくというようなことでありますので、その点について、また、慎重に見守ってまいりたいと思います。 それから、もう一つ聞くのですけれども、きのうの答弁の中で、他校の状況から、路線バスの中で立っていても安全は確保されるというような調子の答弁をされたと思うんですけれども、教育長、前に、倭地区の路線バスについて、市場のところにバスを1つ待機させておいて、後について行くんだというような調子の話をなされたことがあるんですが、それはどうして、そういうふうにはならないということをまだ聞いていないので、そういうふうにやってもらえれば、全部座れていいのかなというふうにも思うわけですが、どうですか。 ○議長(原澤年秋君) 教育長。 ◎教育長(小嶋隆徳君) 今、永沢議員さんおっしゃったそういうことが話題に出てきたのは、ちょっと前のような段階のときかと思います。 それで、私が時々、当初のころお話ししたのは、まことに個人的な話で恐縮ですが、私が現職のとき、高社中勤務のときに、バス2台、議員さんもご承知のように、それで、まさに時刻表もかなり迫っていて、子供たちが朝の学活、部活におくれないように2台走っていたんです。あの時分の話題が出てきたときに、私の現職のころはこういうこともあって、それで、北のほうは岩井の元市場跡を、あの辺でバスが待機していたり、あるいは今の岩井のバス停の辺でちょっと広いところがあるもので、あそこで2台バスがとまっていたりというようなことが現実あったもので、当時は仮定の話で、あるいは私の個人的な昔の経験で話したというふうに、今、議員おっしゃって思い起こしておりますが、ということであります。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) わかりました。 小学校について、本当に保護者も子供たちも統合を楽しみに、開校を楽しみにしておりますので、ぜひ、先ほどおっしゃられた協議調整、その調子で話聞いていただいて、柔軟にひとつ対応して進めていただきたいと、よく聞いていただいてということでお願いを申し上げます。 次に移りますが、ブタクサについて、あるいはオオブタクサについてちょっとお伺いするわけですけれども、聞き取りのときに、先ほど答弁では、878キロメートルの延長があるので、全てやることは困難だというような答弁であったかと思いますが、ブタクサ、オオブタクサの生えている箇所数について、聞き取りのときに聞いたわけですけれども答えていただけなかったのですが、今はどうでしょうか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 大変申しわけございませんけれども、箇所数についてはわかりかねております。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 確認して。とにかく健康被害出している、あるいは農作物の日陰被害を出しているとか、冬になったら枯れるわけですけれども、春になったら電子レンジが出てきたとか冷蔵庫が出てくるとか、そういうことになっているので、ちゃんと管理しなきゃいけないということを申し上げているわけです。 それで、それほど、法面といっても市の所有している法面で、オオブタクサ、ブタクサの生えているところというのは、それほどあるわけではないと私は考えているので、困難だと言っているその理由について、もう一度お願いします。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 議員さん、作業的なことはおわかりだと思いますけれども、道路法面につきましては大変勾配が急でございます。 ブタクサも、先ほど議員さん言っていただいたように、直径大きいものですから、例えば、草刈り機で刈ろうと思うとかなり抵抗があったりします。斜面上の除草作業につきましては、かなり安全に気を配らないと転落したり、あと回転する歯で刈ったりするもので、大変危険性が伴うというふうに私ども考えております。 市では現状、道路河川課に嘱託が4名、あと5月から10月まで、草刈り専門で2名の職員がおりますけれども、そちらの方々につきましては、市の職員ということで安全上も問題ないということですので、そちらのほうでできるだけ対応していきたいというふうに考えてございます。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) それは、大きくしてからやろうなんて思うから大変なことになっちゃうのです。 もっと適期に、穂が出る前、花の咲く前、適期に作業できるような環境を整えるというのが大事じゃないですか、どうですか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 先ほど申し上げたように、ちょっと全体的な箇所数把握してございませんので、もし、そんなに多くないということであれば、そこのところは早いうちに対応ができるのかなというふうに考えてございます。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 早いうちに対応していただければと思うわけですけれども、中野市は、農業が基幹産業ということになっております。その中で、ブドウが柱の一つになっている。それで、中野市はパワーアップ事業というものを利用して、3年間で31ヘクタールのこれまでブドウ園の開設、あるいは古いものを新しくしたみたいなことがあります。本年も当初予算1億6,000万円ほどかけて、補正予算1,700万円も計上しながら10ヘクタールふやそうとしているわけですけれども、ここに植えられるのは、ほとんどが欧州系のブドウということです。 欧州系のブドウというのは、実は、黒とう病という大変かかりやすい病気があります。黒とう病というのは、葉と茎、果実に入って、品質、収量に大きく影響するわけですが、生育期から収穫後まで防除が必要になるという、そういう神経を使うものなんですが、この黒とう病の中間寄生植物にオオブタクサがなっているんではないかと指摘する、そして、また警告する技術指導員もいるわけであります。 このようなものが中野市に生えているというのは、いかがなものかと私は思って質問するわけですけれども、いかがですか、駆除をする対象として、努力するつもりにはなっていただけますか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) ちょっとその因果関係等々につきまして、JAさんと協議等をしながら影響について調べさせていただいて、対応を検討してまいりたいというふうに考えます。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 昔の話ですけれども、税務署にビャクシン類といって、当時はカイヅカイブキですけれども、赤星病の中間寄生植物が税務署に植わって、それを農協青年部で切りに行ったことがあります。 そういうふうに、農業にとって天敵となるものは、みんなで駆除しようという気持ちが中野市にはあるんです。ですから、先ほど言ったように、できる区には依頼して、駆除を徹底したらどうかというふうに考えているわけですが、お考えを伺います。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) そんなふうにして、やっていただける区とかもいろいろ探しておるんですけれども、近年、ちょっと高齢化等の現象もありまして、できなくなったので市で頼むというようなふうに言われる場合もかなり多くなってまいりました。それと、交通体系で新しい道路があくと交通量がふえるので、今までやっていたんだけれども、ちょっと交通量ふえちゃって、危なくてやっていられないというような話もいただいておるところもあります。 いずれにしろ、さっき議員、意見としていただいたように、中野市の基幹産業は農業でありますので、その原因が道路から行っているというのはちょっと本意ではございませんので、頑張っていきたいというふうに考えております。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) そこで、大変被害を及ぼす、人にも健康被害を及ぼすというようなことで刈り取りをする、あるいは、刈り取らないとすれば除草剤をかけるなんてことになってしまったら、例えば、刈り取れないから、困った草だからということで、早いうちということでグリホサート系の強力な除草剤をかけたとします。そうしたら、何年かたったら法面が崩落してしまうなんてことになっちゃいます。やっぱり刈らないといけない。 ただ刈るのじゃなくて、やっぱりそこには景観植物を植えたり植栽も整えたりとしていくと、やりがいも出てくるし楽しくなるという、そういうことを考えていただければと思うわけですけれども、いかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 除草剤をまくと法面が崩落するのは、私ども承知をしておりまして、それはなるべくやらないようにというふうに考えてございます。 景観植物につきましては、どんなものがあるかというのも含めまして、またご意見も伺っていきたいというふうに思います。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) ついでですので1つ提案しておきますが、景観植物として、中野市は球根の交換みたいなことをやってふやしていくというようなことを、さっき壇上で申し上げましたけれども、盆過ぎに草を刈ると、草よりも早く伸びてくるというヒガンバナというのがあるんです、曼珠沙華とも言いますけれども、これが大変栽培しやすい。 球根で宿根草で、チューリップみたいにどんどんふえてくると、そういうことなんでありますが、しかも、花とか茎とか根に、球根にアルカロイド系の毒を持っているということで、ミミズがつかない。ミミズがつかないということは捕食するモグラが来ないのでネズミも入ってこない、土手は丈夫になると。そういうことで、昔から畦畔とかに植えられているものなんですが、こういうものをやられたらいかがかなというふうに思うわけですけれども、いかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 建設水道部長。 ◎建設水道部長(上野慎一君) 聞き取りで、議員からそのお話を聞いておりますので、資料を用意させていただきました。ノビルやアサツキに似ているというようなことも書いてあります。植える時期が違うのであれですけれども、誤食しないようにということが徹底できれば、方法の一つかなというふうには考えてございます。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 次に移ります。 台風の被害でありますが、今回の台風というか、これまで、平成29年の雪害、平成30年の台風第21号、そして今回の台風というようなことで私が心配しているのは、桃の枝折れについてなんであります。 経済樹齢を過ぎた桃が改植されることなく、園主の高齢化に伴って、園主と同時に任務を終えるというようなことになると、先ほどから心配されている放任園ということになりかねません。それで、心配なので質問をするわけであります。 中野市には、中野市農協管内ということですけれども、270軒の桃栽培農家があります。そして、およそ90ヘクタール栽培されているわけで、そのうちの6割、170軒ほどが後継者のいない農家ということになっています。そして、さらにその100軒ほどが70歳以上の農家であり、30町歩ほどが、ですから、今回の台風にさらされ、枝が折れても改植されないでいられるであろうと想像される農地となっています。 これを、後継者はもういないことから、もう高齢で弱気になっている農家に、ちょっと背中を押して、もうちょっと頑張れみたいな調子の、苗木の配布みたいなことが支援としてできないか。要は、園地を若返らせていこうという、そういうことなんですけれども、できないかお伺いいたします。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答えします。 桃を含めた新植、改植に伴う補助につきましては考えておりません。市の苗木助成を活用しての新植、改植につきましては、農業者の自己負担により行うべきものと考えております。 共済組合にも、該当する保険があればということで確認はしてみたのですけれども、共済にもそういった保険に対応する新植、改植に伴う保険はないということでございましたけれども、ただ、桃の被害に遭われた枝折れですとかそういった要請が、JAから要請がまとまって出るような場合につきましては、また別件で検討させていただきたいと考えております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) 農協からの支援要請に応じてやっていこうということであります。そうですよね。 それで、平成26年ですか、強い農業づくり交付金事業というのがあって、それで、農協に糖度センサーつきの選果機が導入されました。大変、期待以上のものでありまして、この中野市というのは、長野県で最北端の桃の産地ということで、遅場の産地ということで、盆過ぎの桃について評価が高かったわけですけれども、その選果機の導入のおかげで、盆前の桃も大分評価されるようになって、先進産地とこうして勝負できるようになったと大変喜んでいたところなんですが、先ほど申し上げましたように、平成29年の雪害、そして平成30年の台風第21号、今回の台風第10号というようなことで、実は、足元がふらついているというのが現状であります。 本当に何か災害、そういう枝折れというのは、翌年も、あるいはその次も響いてくるような災害ですので、早目の手を打つということが大変重要で、桃の場合、三、四年すればまたなってくるので、しっかりその手当てしていただければ回復するのかなというふうに思っています。 農協からの支援要請を受けての支援ということでありますけれども、荒廃農地を出さない、あるいは中野市も500万円も荒廃農地の再生に、ここで去年使っているわけです。ですから、そういうことを、荒廃農地をつくらないために、今後使っていくような方策をしていただければなというふうに思うわけですけれども、いかがですか。 ○議長(原澤年秋君) 経済部長。 ◎経済部長(宮本浩明君) お答えします。 昨年度の苗木の助成につきましては、1,548本、100軒の生産者に苗木を配布させていただいておりますけれども、より収益性の高い桃の産地としてどんな種類がいいのかというものはJAの技術員等と相談しながら、生産者の意向を踏まえて、産地化に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(原澤年秋君) 12番 永沢清生議員。 ◆12番(永沢清生君) では、しっかりやっていただくことをお願いして、質問を終わります。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) ここで暫時休憩いたします。 (休憩)(午後2時53分)--------------------------------------- (再開)(午後3時05分) ○議長(原澤年秋君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △発言の取り消し ○議長(原澤年秋君) この際、教育長から発言の申し出がありますので、これを許します。 教育長。     (教育長 小嶋隆徳君登壇) ◎教育長(小嶋隆徳君) 先ほどの永沢議員に対する答弁の中で、一部不適切な発言がありましたので、ここで取り消したいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(原澤年秋君) お諮りいたします。 ただいま、教育長から発言のとおり、不適切な部分について取り消したい旨の申し出がありました。この取り消し申し出を許可することにご異議ありませんか。     (「異議なし」という声あり) ○議長(原澤年秋君) ご異議なしと認めます。 よって、教育長からの発言取り消しを許可することに決しました。 なお、取り消し部分については、議長に一任願いたいと思います。これにご異議ございませんか。     (「異議なし」という声あり) ○議長(原澤年秋君) ご異議なしと認めます。 よって、取り消し部分については、議長において行うことに決しました。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 以上をもって、通告による市政一般質問は終了いたしました。--------------------------------------- ○議長(原澤年秋君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 (散会)(午後3時07分)...